ヴァーツラフ・ニジンスキーの命日だそうです。そして、舞台「ニジンスキー」の千穐楽。これは、まったくの偶然だったそうです。最後のご挨拶で言ってました。奇遇ですね。

そして、見る方も燃えつきました・・・。

観劇定番のエクセルシオールカフェの、アーモンドと栗のタルト。


千穐楽は、当初、チケットが確保できてなかったのですが、タイミング良く譲っていただけたため、2階センターブロックで見ることができました。本当に感謝です。

オープニング直後の牧神から、今日はエネルギーをビシビシ感じました。今まで見えなかった、細かい振りも確認できました。ほとんど裸足で踊っているので、足の指なども見てたのですが、足の指が長い!特に小指が。足の指1本1本で床をしっかりつかんでいるから、あの安定感なのかと。

まだ書いてなかった好きなシーン。二幕の神との結婚で、下手で踊っていたのが、「流れる血」と同時に振り返る、その瞬間の陶酔したような狂気の表情がすごいです。キリストの血、あたりまでどんどん陶酔感が増してヴァンパイアが牙をむくような表情。オペラグラスで瞬きもせずに見入ってしまいます。

カーテンコールでは、千穐楽なのでご挨拶。男性キャストを代表して、岡幸二郎さん。「東山ニジンスキーを誇りに思います」と言われて、照れたように満面の笑顔の義くん。さらに岡さんは「外ではお花見だすが、皆さんは薔薇を見にいらした」と上手いことおっしゃってました。

そして、女性キャスト代表安寿ミラさん。「この舞台を育ててくださってありがとうございます」というような感謝の言葉を、とても素敵な言い回しで綴っていらしたのですが、記憶力が(笑)「ぜひ同じキャストで再演したい」ともおっしゃっていて、会場からは大きな拍手が。

義くんは、「誠に僭越ながらカンパニーを代表して」とか乾杯の音頭みたいなことを言ってました(笑)「去年の10月に、チラシのビジュアル撮影がありました。3時間かかって、メイクして、ドーランを身体中に塗られて、荻田先生らに衣装を切られて、大変だったのに、あんなポーズして、こんなポーズしてと言われて、撮影は15分で終わってしまいまして、芸術の奥深さとか、儚さを知りました(笑)」と、ニジンスキーが始動したときのことを話してくれました。

「バレエダンサーのニジンスキーを演るって、バレエですよ、バレエ」って、そんなに(笑)

そして、キャストへの謝辞を述べつつ紹介をしていきました。岡さんと安寿さんは、圧倒的なオーラと存在感で、舞台を華やかにしてくれましたというようなこと。「僕の美しい妻」ロモラ役の遠野さんと。ダンサー4人の踊りの素晴らしかったここと。泰ちゃんに対しては、「いろいろ初めての役で、ふざけてるのかと思って叱っちゃったことがありました」って、二人の関係を知らないと「ええ?!」ってちょっとびっくりしちゃうんじゃ(笑)佐野くんに対しては、「大樹は・・・大樹は・・・いつも飲み会をセッティングしてくれました!」そこ、ルークの役割を考えてるマシューでした(笑)

挨拶後、客席のスタンディングオベイションで、再度幕があき、全員でご挨拶。幕が下りても拍手が鳴り止まず、さらに幕があきました。最後は、義くん一人でご挨拶。舞台に向かって深々とお辞儀。客席側を向いて、軽く右手でガッツポーズ。弾けそうな笑顔で退場しました。

この舞台をきっかけに、音楽とオーディオブックの幅も広がりました。そういうのがとても楽しいことのひとつです。DVDが、今から待ち遠しいです。