『風を結んで』見てきました。本当は初見で書きたかったのですが、もう一度見てから書いた方が良さそうだったので、まとめて感想です。

シアタークリエ『風を結んで』



とにかく、片山平吾を演じた中川晃教さんの歌が素晴らしかった、という印象が強い公演でした。中川さんは、『女信長』で初めて拝見したのですが、そのとき、青山劇場1階最後列にいても、パワーの伝わってくる人だなあという印象だったのですが、今回もまた、一番熱い男のパワーを感じました。

お目当ての小西遼生さんは、温和だけどおとぼけの加納弥助。さすがに剣を持ち慣れてます(笑)白虎隊や武士としての群舞での構えは、あれ、あの人に見えますが・・・。実は、本人がセリフを喋ってるとき以外の表情や動作が細かくて可愛くて、ついつい目がいってしまいます。や、セリフや歌も良いのですよ。ただ、無難すぎる感じがしました。弥助だから、だと思いますが。

藤岡正明さん演じる田島郡兵衛も、いい味出してました。『宝塚BOYS』のDVDを見ましたが、このときは結構控えめながら、皆の間をつないでいる、接着剤みたいな立場だったような。歌のうまさは抜きん出ていましたね。その歌が、存分に聞けたので満足。

場面転換で現れる、獅子の舞?や、白虎隊と武士の群舞はすごく好きでした。

また、生バンドの演奏が毎回素晴らしかった。最後の紹介のときには、あの人数で、あんなにいろんな楽器を演奏してたのかと驚きましたよ。舞台の上手奥にバンドがいるという、意外な配置。

衣装の色や雰囲気も好きなのですが、これが、和服というより、韓国から大陸方面の衣装ではないかと思われるので、どうしても、武士、という雰囲気ではなく、どこか異国の話のようにも感じられます。

ハラハラドキドキスポットは、大和悠河(大林由紀子役)さんと大澄賢也さんのデュエット(笑)14日夜は、途中でガクッと音程が外れ、二人ともがどんどん外れていってしまい、終わったときには、目が点に・・・。16夜もどきどきしたのですが、あれあれ?なんとか大丈夫でした(笑)14夜は、全体的に、皆さんの歌が疲れているような、かすれたり音程危うかったりでしたが、16夜は、安心してみていられました。

観劇後は、すっきり、元気がもらえる舞台でした。