見るたびに良くなっているように感じるこの舞台。
たくさんチケット取っておいて、本当に良かったと思いました。

この日は、昼は中ほどの列、夜は最前列ということで、自分の中では夜の方がメインの気持ちだったのですが、以外にも中ほどの列で見た昼の方が、適度に全体を見渡せて、光や音楽、歌や踊りの奥行きを感じられて、うるうると涙してしまいました。

最前列ではもう、東山さんばっかり目で追い続け過ぎて、全体把握どころではなく。まばたきも忘れていたらしく、一幕の終わり頃に、目がビシーっと痛くなり、気付いたらコンタクトがかなり乾燥しているではないですか!ワンデータイプなので、休憩中に慌てて取り換えました。潤って快適(笑)

以下、ネタバレ注意です。

舞台セットが、前半分が現在、後ろ半分が過去、という設定になっているため、ほぼずっと後ろで繰り広げられる過去の遼生くん(ラルン)と山田ジルソンくん(ペマ)の芝居が、最前列では細かい表情までよく見えました。ラン・ダルマに苦しめられ続けた二人の決断の場面で、ペマが思わず口に出して言ってしまったときの、「恐ろしいことを言ってしまった」という驚愕の表情と、それを受け止めるラルンの表情がすごかった。

この現在と過去が切り替わるときの、映像と音楽が好きです。これはたぶん、もう少し後ろや2階から見ると、もっと美しいのではないかと思いました。

それにしても、最前列だとテンジンが近すぎて目のやり場に困ります(笑)

目がキラキラしたり、うるうるしたり、ニコって天真爛漫に笑ったり、激しく苦悩したり・・・もうね、脳裏に焼き付いて離れません。女装して踊ったときの最後のキメポーズで、顔がちょうどこっちを向く席だったので、そのまま気が遠くなるかと(汗)この時の指先と足指の先がまた美しい。黒い帽子の踊りをドルジェに教える場面では、たくましすぎる腕と背中に惚れ惚れ。

あと、やっぱりテンジンの歌が聞けるのが何より嬉しい。DVD出ないのが本当に残念。何度も何度も聞きたいです。

踊りはどのシーンも大好きなのですが、テンジン以外で好きなのが、テンジンが村に戻ってくるシーンの皓平くんの黒い帽子の踊り。占い師のドルガが歌いながら後ろから出てきて、黒い帽子の装束での踊りが始まり、その後、テンジンが出てくる所。初日に見たとき、踊っているのがテンジンかと思ったら、その後、後ろから出てきたのでびっくりしました(笑)そうであれば、他に、あんなに似た感じで踊るのは一人しかいませんよね。

初日に見たのに、2回目で泣き、3回目も気付いたら終わっちゃってたこの舞台。毎回発見がありそうで、本当に今後が楽しみ!