新大久保にある東京グローブ座に、朗読劇「100歳の少年と12通の手紙」を観に行ってきました。
小西遼生×杏子ペア。ダンスが中島周さんで、振り付けが平山素子さんということで、こちらも楽しみにしていました。

100歳の少年と12通の手紙

新大久保に行くのは久しぶりです。
グローブ座も初めて。とても不思議な立地(笑)

多少のネタばれを含みますので、ご注意ください。

舞台は客席にせり出す形に変えられていました。
舞台の3方を客席が囲む形式。
私の席は、N列でしたが、半円形に客席が並んでいるため、通常の舞台では実質的に上手側1列目。
この形の舞台では、サイドシート7列目くらいだったでしょうか。
1段上がった席のため、舞台と同じくらいの高さになり、とても観やすかったです。

朗読劇というのは全く初めてです。
こんなに静かなものなのでしょうかね。

あまりに静かすぎて、夕飯を食べてなかったお腹がぐぅぐぅ鳴ってしまって、その音を押さえるのに必死でした(笑)少なくとも、私の席の周囲の人たちは、次々にお腹が鳴ってました(笑)
これから行かれる方は、何か軽くでも食べていかれることをお勧めします(^_^;)

セットは、病室の中の真っ白なベッド1台と、サイドチェスト、丸椅子1つ。
ベッドには、大きなくまのぬいぐるみが、1つ。
暗転後、ベッドに真っ白な衣装をまとった中島周さんが横たわっています。
静かに流れはじめるピアノ演奏。
ゆっくり動き出す周さん。

コンテンポラリーダンスですから、音に合わせるというより、空気の流れに合わせる感じで、踊られてゆきます。

静かに登場する遼生くんと杏子さん。
静かに朗読が始まりました。

ところどころ、ボーカルが2人、ピアノの脇で静かに歌ったり、効果音を立てたりしていました。

私の席からは、周さんがベッドの後ろ側にいるときも、下にいるときも、後半表れるセットの後ろにいるときも、よく見えたので、途中、ちょっと朗読が眠くなってしまったときにも、アクロバティックな態勢でじっとしている周さんを見ていました(笑)

そうなのです。
実は、話にあまり入り込めず、途中睡魔に襲われ、ちょっと大変でした。
遼生くんの朗読自体は、最初こそ、早口すぎて、もうちょっとゆっくりと思いましたが、可愛くて少年らしさが出ていたし、杏子さんの読み方も嫌いではありませんでした。
ただ、二人が先に感情移入しすぎて、舞台上で涙していて、それを見ていたら涙とか鼻水とかふいてるのが気になっちゃって( ̄▽ ̄)
そもそも、お涙頂戴的な感動話は、映画でも見ないので、好みに合わなかっただけなんですが。

平山素子さんの振りを観ていたら、猛烈にニジンスキーが観たくなりました。DVD早く。

中島周さんの踊りを見るのも初めてでしたが、美しいですね!
ぬいぐるみの踊りでは微かに優しく微笑んでいて、可愛かったです。
スタイル良いし顔小さいし、最後に踊るところは、まるで天使のようでした。

朗読と音楽とダンスの融合、という意味では、成功していたと思います。
が、やはり、朗読劇はもう観に行かないでしょう。
私が舞台に求めるものは、突き抜けた楽しさと、がっつりした音楽や歌、ダンスだと分かったので。