DIAMOND☆DOGSの小寺利光・中塚皓平、2名によるユニットBad Cocktailsの初舞台を見に行ってきました。
場所は、東京芸術劇場シアターウェスト。

爛れた熱情ポスター

綺麗でこじんまりしていて、良い感じの劇場だなと思いましたが、床がうるさい!ヒールの人が歩くと全員が振り返るほど目立ちますし、開演後に入ってこられる時も、足音にいちいち気が散ってしまいました。通路部分だけにでも、カーペット的なものを敷くことはできないんでしょうかね。

お芝居が、ほとんどBGMのない静かなものだったので、余計に客席の物音が目立ったのかもしれませんが、お腹鳴ったらどうしよう・・・と思いました(笑)

タイトルですでに「熱情」が「爛れた」ということですし、オギーですし、暗くて陰湿な話なのではなかろうかと予想していたところ、予想どおりでした。

舞台には、背もたれの高い黒い椅子が下手に、真っ赤なソファが上手にあり、舞台奥に、透けた黒い幕がかかっていて、下手奥にピアノ、上手に椅子(?)。
2人の男に1人のピアニスト。
「スリル・ミー」か、と思ったら、話もそんな感じでした(笑)

利くんが「はるき」、皓ちゃんが「しゅうや」と今は亡き兄「とうや」の二役。
パンフレットとか、チラシとかがまったくないので、役名の漢字分からず。照明はいつもの柏倉さんのところかなあ。そんな雰囲気でしたし。

タンゴの曲で静かに芝居が始まりました。ピアニスト松本さんが、そっとピアノに座り、1曲弾き終わると、皓ちゃん演じるしゅうやが登場。典型的な弟キャラといった感じで、今は亡き兄の友人だった、利くん演じるはるきに、敬語で話しかけるところから、2人の会話が始まります。

はるきは、自分の祖父が所有していた別荘に、とうやが亡くなってから3年、引きこもったまま。
その別荘には、とうやと2人でよく来ていたらしい。

そんなはるきを、東京に連れ戻しに来たというしゅうや。
とうやとそっくり成長したしゅうやの姿に、はるきは狼狽し・・・。

はるきは、スリル・ミーで言うところの「私」、とうやが「彼」、「彼」になりたくてしかたなかった「しゅうや」といったところでしょうか。

途中で歌は少し入りますが、ほぼ、ストレートプレイ。
2人だけで70分近くのお芝居をやり切っていて、予想外に(失礼 笑)楽しめました。

途中、それまでとは違った間があったので、「そこ、セリフはないの?」と思ったのですが、おそらくそこが、皓ちゃんがトークで言ってた、飛ばしてしまったセリフの個所だったのでしょう。

前半の、しゅうやの丁寧な話しぶりに、ちょっと違和感があったのですが、あれが、後半出てくる本当の性格を押し殺しての演技だったら、皓ちゃんすごいなと。

利くんの抑えた演技によって色気が醸し出されていた気がします。普段の公演では、かっこいいな〜と思っても、あまり色気を感じなかったので(笑)

ただ、最後に曲をもう1回歌うのはなくてもいいかな。重い雰囲気のまま、終わるなら、それはそれでいい気がします。それでこそ、ストレートプレイ。

最後は、ゲストの「東山義久さん」登場のトークショー。
2人に紹介される前に、
「爛れた欲情へようこそ」
と言いながら颯爽と登場する義くん(爆)
皓ちゃんと利くんに「熱情!熱情!」とたしなめられ、皓ちゃんに「なんで俺よりメイクが濃いんですか!(笑)」

40分前までブロードウェイミュージカルライブのリハーサルをしていたということで、本編のお芝居については、最終稽古の時に見たのを参考にお話し。

途中、こっくりこっくりしないように大変だったとか(笑)、ストレートプレイだと思ってたら「歌うんか!」と思ったとか。皓ちゃんの歌の破壊力が凄かったたため、利くんも歌っていたことを覚えていない義くんヾ(ーー )ォィ
皓ちゃんに、アカペラで歌わせ、利くんと自分は赤いソファに座るし。
苦笑いして茶化す義くんに、皓ちゃん床を指さしながら「僕の中のビートは刻んでるんです!!」

利くん「迷言(こっちの漢字の方が感じ出てる)出た!」と言って、もう一度言わせる。
そのうち刻みすぎてみじん切りな方向に…。

当初、義くんが聞いてたのは、ベッドとかもあって、二人がもっと絡むということだったらしいですが、マジかヾ(ーー )ォィ

もう1回くらい見たかったけれど、なにせBWMLと重なっていたため、1回だけになってしまいました。次回があったら、また見に行くでしょう。