2013年3月25日(月)の午後、突然、虫垂炎(盲腸)になりました。
前日の夜から、多少、胃もたれのような症状はありました。でも、胆石症が分かってから1ヶ月半、肉は鶏肉のささみをほんの少し食べる以外はほぼやめており、さらに、油っこいもの、乳製品、チョコレート、コーヒーなども一切やめていたので、胃もたれになる要素は全くありません。

月曜の朝も、まだ胃もたれ感はありましたが、お腹はすいていたので、全粒粉食パン1枚とサラダを食べました。そして、12:30の昼ご飯には、白米、豆腐、納豆(冷蔵庫にもうそれしかなかった(笑))をたべました。その直後くらいから、猛烈な腹痛に襲われます。

胆石発作ならば、みぞおちのあたりがさしこむように痛くなるのですが、痛い場所はもう少し下です。腹痛に七転八倒しながら、「豆腐と納豆でも胆石発作が起きるんじゃ、もう何を食べればいいのさ〜」と悲しみにうちひしがれていました。そして、13:30頃、猛烈な吐き気に見舞われ、食べた物はすべて戻してしまいました。

14:00頃、吐き気よりも痛みが強くなってきたので、胆石発作が起こった時のために処方されていた痛み止め(ブスコバン)を飲みます。ところが、一向に痛みが引かない。胆石発作ならば、数時間もすれば、痛みが和らぐのに(少なくとも前の2回の発作のときはそうでした)。しかも、痛みがおへそより下に移動しています。「これは何か胆石発作以外の痛みだ。もしかして腸イレウス(捻転)かしら」

16:00頃、このままの状態では、夜を過ごせる気がしなかったので、近所の大学病院の救急に電話しました。実は、その前の週に、胆石症の検査の一環として、胃カメラの検査をその大学病院で受けており、4月の頭に検査結果を聞きに行く予定でした。なので、重症患者さんがいてすごくお待ちいただくことになると言われようと、満床のため、万一のときでも入院できない可能性があると言われようと、そこですでに検査の1つを受けているので、「それでもいいです」と言って、ようっやく見てもらえることになりました(去年の夏に、急性感染性腸炎で救急車で運ばれたとき、ものすごく遠くの病院に連れていかれて、帰宅するのが大変だったので、意地でも近所で診てもらいたかったのです)。

しかしながら、ちょっと見てもらってすぐ帰れる気がしなかったので、旅行かばんに1泊分のパジャマと下着、ハンドタオル、お泊まりセット、耳栓、歯ブラシセット、ティッシュ、充電池一式、国民健康保険限度額適用認定証などを突っ込み、ハムスターのお皿に2日分のエサを入れて、出かける準備をしました。こんなにてきぱき入院セットが揃えられたのは、胆嚢摘出手術に備えて、準備していたからです。母と住んでいるので、ハムスターの世話は2日目以降はまかせられますし。

もちろん、腹痛と闘いながら、休み休みやっていたので、病院に電話してから1時間近く経っていました。脱ぎ着のしやすい服装に着替え、歩きやすい靴をはき、17:00、夕方の音楽をバックに、1歩また1歩とヨロヨロと、徒歩5分の病院に10分以上かけて向かいました。

時間が経っていたのが逆に良かったのか、救急に到着した後、5分ほどで診てもらえることになりました。まずは、血液検査。検査結果が出るまでに、腹部レントゲンの撮影。立った状態と、寝た状態で、撮影されました。その後、検査結果が出るまで、20分ほどでしたでしょうか、ベッドで横になっていました。

レントゲンではよく分からなかったらしく、次に、CTによる検査となりました。そして、外科の先生の登場です。「外科!?(心の声)」

最初のCTでもはっきり原因が特定できないということで、今度は、造影剤を使ったCT検査に。モノクロテレビとカラーテレビくらいの違いがあるという説明でした。造影剤を使うと、まれに気分が悪くなる人や、アレルギー反応が出る人がいるということで、検査への同意書にサインしました。点滴で造影剤を体に入れられると、お尻のあたりが急激に熱くなってきます(必ず熱くなるそうです)。これで、ようやく検査は終了。

20:00少し前、先ほどの外科医よりももう少し年上の外科医の登場です。「うお!なんかやばい?!(心の声)」

その先生は一言、「盲腸だね」。

私「( ;゜▽゜)は?」

てっきり胆嚢関係かと思っていたのに、まったく予想もしていなかった単語を聞いたため、一瞬意味が分かりませんでした。白血球の数値が通常の最大値の倍を示しており、CTには、通常写りにくい盲腸が大きくはっきり写ってしまっていると。

先生「手術しましょう」
私「え!?今からですか!?」
先生「そうです」
私「え!今!?」
先生「そう」

私「え!薬とかそういうのは・・・」
先生「CTにはっきり写るほど大きくなっちゃってるから、薬で散らしても、治らない可能性の方が高いし、それから手術となると、状態が悪化してるから手術が大変になります。手術なら最短で退院できるけど、薬だと入院期間が延びます」

私「え!帰るってオプションはないんですか?!」
先生「ないね。その場合は自己責任になるけどありえないよ」

帰りたかったのは、その2日後から、大好きで楽しみにしていた東山義久出演の「Dance Symphony」公演が始まる予定だったから。前から5列目で、ダンスを見るのを心待ちにしていたから。手術自体は、胆嚢摘出手術を受けるつもりだったから抵抗はなかったけれど、舞台を見に行けなくなるということがショックすぎて、泣いてしまいました(あほです、どうせ)。きっと先生は、手術が怖くて泣いたと思ったことでしょう。

それから、手術の説明をご家族と一緒に受けてもらいたいということで、仕事に出ていた母に電話しましたが、たまたまタイミング悪く携帯につながらず(後で聞いたら、その時にはもう帰宅していたので、自宅にかければ良かった。携帯にかけたのですが電波のつながらないポイントにいたようです)。徒歩15分の所に住んでいる妹の所に電話すると、すぐにつながり、かけつけてきてくれました。

そして、仕事関係者にメールしたり、Facebookメッセンジャーで連絡したり(メールより簡単)した後、TwitterとFacebookに同時に投稿。

20:09でした。