自分でもびっくりなのですが、シクトートを見に、遠く、光州まで行ってしまいました。ほんの3か月前には韓国に行ったこともなかったのに(笑)しかも光州は、地下鉄が1路線しかなく、移動は路線バスに頼らざるを得ません。いきなり路線バスとか。不安しかありませんでしたよ。

光州への行き方、路線バスの乗り方、会場周りのこと、ホテルのことなどは後回しにして、まずは、劇場と『エリザベート』のことから書きます。何を隠そう、もうこのエリザベートの感想を書くためのテンプレートまで作ってあります(笑)

光州文化芸術会館大劇場(광주문화예술회관 대극장)

似たような名前の劇場がもう一つあるので検索するときに要注意です。徒歩で来る人に全く優しくない、山のてっぺんにあります。事前に会場の全体図を見て覚悟はしていましたが、想像通りというか、想像以上に、すごい階段の段数でした。まるで神社かお寺参拝です。とにかく登っていって、一番上の正面です。

階段の左側には、駐車場に続く坂道があるのですが、そちらの方がマシかもしれません。坂の途中で駐車場に出るので、車に注意して、駐車場の中を突っ切っていきますが、最後はやはり階段です。「裏門」というバス停もあるので、そちら行きのバスの方が疲れないかも。

会場ロビーは広くてきれいです。入って右手に簡易なカフェがあります。後から置いたって感じ(笑)韓国で飲んだアメリカーノで、初めてマズイと思いました(汗)薄すぎる。

そしてトイレがひどいです。女子トイレは舞台向かって左右両方にありますが、右の方が個室の数が少ない。しかし、左の方は故障中や、鍵がなくて入れないトイレが多い!トイレットペーパーの補充もほとんどないので、する前に要確認です(笑)私はティッシュを持ち歩いているので事なきを得ましたが、なぜ前の人は何も言ってくれなかったのか。私は次の人に「ペーパーが、おぷそよ」と身振り手振りで伝えました。一大事ですからね。あと、カバンを引っ掛けるフックも壊れてなくなっているところが多くて、荷物が多いと詰みます。

チケットは、事前にインターパークから封筒に入って送られて来ていたようで、その束の中から、予約番号を付き合わせてもらい、自分のを受け取ります。

キャスト

2019年3月2日 14:00開演

エリザベート:キム・ソヒョン
トート:パク・ヒョンシク
ルキーニ:イ・ジフン
フランツ:ミン・ヨンギ
ルドルフ:チェ・ウヒョク
ゾフィー:イ・ソユ
(敬称略)

開場から着席

マチネは5列目下手ブロックのセンターブロック寄り通路。今までで最も舞台に近い席です。

オーケストラピットが舞台の前にあるのですが、そこはふさがっていて、ルキーニだけがその上に乗ることがありました。

客席は、2列目からしっかり段差があり、前の人が邪魔で見えないということは少なさそうです。ただ、クッションがヘタっていて、3時間も座っていると、お尻が痛くなりました。ブルースクエアインターパークホールでは、そういうことはなかったので、ちょっと残念。ここは市が管理している会場なのでしょうかね。なんか、修理とか手入れがあまりされていないような。前の人の座席の背もたれは、かろうじて外れないぐらいには外れそうになっていましたし。

全体的な感想

客席には、ソウルで見たことあるという人も多かったと思いますが(とくにシクトートファン)、全体的に盛り上がり方が、ソウルに比べて薄いような気がしました。最初は拍手をする箇所も慣れてない感じでした。(昼公演は、夜公演よりは人が少なかったというのもあります。)それはそれで新鮮ですが。しかし、それも後半に行くと、徐々に盛り上がり始め、最後は、歓声と共にスタンディングオベーション!

なんか、舞台は観客がいて始めて完成する、ということをひしひしと感じました。

オーケストラではなく録音による上演でしたが、やはり、生演奏の偉大さを随所で感じました。オーケストラが、いかに演者のその日のテンポに合わせて演奏してくれているか。ただ、生オケよりは録音の方が、超低音が薄いので、シクトートの低音がとてもクリアに聴こえたので、そういう利点はあるのですね。

ただ、劇場の壁自体の音響はあまり良くなくて(悪くはないですが)、壁にあまり音が吸収されずに跳ね返ってくる時があったり、マイクに雑音が入ったり、音が割れたりすることもちらほらありました。迫力がある、と言えるのかも?!(笑)

マチネのシクトートは、色気より男らしさを前面に出していました。キム・ソヒョンさんが小柄だからか、全身で包み込むような、黄泉の帝王の偉大さを見せつけて誘惑する感じ。詳しくはそれぞれのパートで!

프롤로그(プロローグ)

いやもうほんとに。イ・ジフンさんのルキーニ から見られて良かった!硬軟のバランスが良い安定のルキーニ!大好きです。

舞台のサイズがソウルとは違うので、いろんな場面で、見え方が少しずつ異なります。トートのブリッジの位置はほとんど一緒かな?

トートにとってどのぐらい経った感じなんだろうとか、愛しい人がそばにいないのはどんな感じなんだろうとか、このプロローグの時点でのトートの気持ちを考えてしまうようになりました。そのぐらい愛おしそうに、肖像画を眺めながら歌うからです。

最後の「엘리자벳!!」で、バッ!とマントを顔の前に広げて覆うのは、死の接吻の時にもやるしぐさなのですが、アニメに出てくるヴァンパイヤみたいな、こう、完璧なフォルムとしぐさがあるじゃないですか、まさにあれで(どれだ)、三次元でそれやるってカッコ良すぎでしょ、と毎回悶絶です。

シクトートの髪型は、右半分の前髪を下ろして左半分は後ろに撫で付けてありましたが、ソウル千秋楽あたりよりも、額に前髪が多くかかってる感じです。

愛と死の輪舞

シシィが綱渡りをしてる様子がよく見えませんでした(汗)奥行きが違ったせいかもしれません。私が前方席だというのとはあんまり関係ない位置のはずなので。シシィをお姫様抱っこしたトートも、なんか、シュイン!と素早く出てきた印象(笑)

最初の無表情から、死の接吻をしようとした瞬間の驚きの表情への一瞬の変化が、なんとも表現し難く。毎回素晴らしくて息を呑みます。死の接吻をしようと顔をシシィに近づけるときに、スィーーーーー!と命を吸い取るいう感じで歯と舌の隙間から(?)一気に息を吸いながら音を出すのですが、それがちょっと恐ろしくもあり、もう吸い込んでください♡と言いたくなるような妖しさがあり。

この頃はまだ、シシィも子どもだし、黄泉の帝王にも余裕があるんですよね。シシィと分かれるときに微かに微笑んでるし。

신이시여 지키소서 우리 젊은 황제(皇帝の義務)

トートが、フランツやゾフィーの後ろ上方で、処刑される男を死に導くのは変わらず。5列目とはいえ、ここは奥まったところにいるのでオペラを使います。

お隣さんが俄然張り切りだしたのは、フランツ役のミン・ヨンギさんのファンだからのようで、フランツの出てこないシーンでは時々寝てましたね(笑)エリザベートで寝れるって、相当何度も見たことあるのかな。

結婚式

演出が大きく変わったのはここ。

ソウルでは、エリザベートが誓いの言葉に答えた瞬間、トートが下手上方に、ロープを片手で持って現れて、左右に大きく揺れながら高らかに笑いあげますが、舞台装置の関係で、登場はなし。トートの笑い声だけが、劇場全体を包み込むように響き渡ります。これはこれで、むしろ、姿の見えない怪しいものの影が近づいているようで、いい感じがしました。姿がない分、声が頭から降ってくるようでしたし。

마지막 춤(最後のダンス)

悪魔で執事ですから・・・じゃなかった、あくまで紳士のようにブリッジを降りてきて、エリザベートに「私と踊りませんか」と手を差し出すシクトート。その、手指の美しさには毎度惚れ惚れします。ともすれば顔よりも手を見ているほどです。

近くで確認しましたが、やはり、キム・ソヒョンさんは、この時はそれほどトートには近づかないんですね。「知らない人には近づいてはいけません」と教わって育ち、忠実にそれを守ろうとしている風。「この人は、まったく知らない人ではないような?でも怖い!」みたいに、トートから遠ざかる感じ。

シクトートの方は、取ってもらえなかった手を見つめながら、小指の方から折りたたみ、拳を握りしめます。でも、そこまで感情的になってはいません。まだ。「オレは黄泉の帝王だから」

そこから怒涛の「마지막 춤」。やはりここも、色っぽくというよりも、男らしさ、たくましさを出してきて、ぐいぐい力を見せつける感じ。相手によって攻め方を変えてくるシクトートの特徴が、よりはっきりした気がします。

実は、あまりに近くで最後のダンスを見たものですから、顔ちっちゃ!、足長っ!細っ!腰細っ!腕長っ!とか思ってるうちに終わってました(笑)

그림자는 길어지고(闇が広がる)

エリザベートの娘が亡くなったときの闇広です。ここは、下手手前の上方に現れることに変わりはありませんでした。

自分を愛さないエリザベートへの苛立ちと怒りと愛おしさがないまぜになって、トートのつきまといが激しくなっていきます。音響の違いによって声が壁から跳ね返ってくるので、ここのシクトートの激しさ、闇の深さがずっしり肩に降りてきます。

엘리자벳, 문을 열어주오(エリザベート、扉を開けておくれ)

ここは、ベッドですし、色気全開で!かと思いきや。色気もさることながら、包容力ある男を見せてくるシクトート。

や、普通にしてたら色気にあてられて病気になるぐらいの色気なのですが(光州着くなりPM2.5にやられて、おそらくこの時発熱してましたし)、今回は特に懐柔しようとしてくるシクトート。熱出てるんで、私をそのベッドに寝かせてくれください。

すんでのところで、シクトートの腕の中から逃げるエリザベート。キム・ソヒョンさんの場合、物理的にトートから走って逃げて距離を置きます。すごく可愛らしい。

シクトートは悔しそうにするも、「この作戦は失敗だったか」という感じ。自分を遠ざけるエリザベートを苦々しい思いで見据えます。そんなんじゃ当然振り向いてくれないでしょう。

나는 나만의 것(Reprise)(私だけに)

ここで登場するエリザベートの美しさは、ソウルの時から全く変わっていません!キム・ソヒョンさんの毅然とした態度と相まって、女でも見惚れます。

大鏡の中から手を伸ばすも、直接触れられないエリザベートへの想いが指先から伝わるようです。自分の足でしっかり立って、自分の考えに基づいて自分で行動するというエリザベートの強い意志に、さすがの黄泉の帝王も手が出せないといった感じ。

最初の頃は、ここのハーモニーで負けがちな感じがしたシクトートですが、もう全然負けてないです。

키치(キッチュ)

通路が4列ある劇場でしたが、ルキーニは一番上手端の通路を通っていきました。蓋をしたオーケストラピット上を縦横無尽に飛び回るルキーニ 。オケピがない分、ルキーニと観客の間も近い。

イ・ジフンさんのキッチュは、「キターーー!」って感じで一緒に盛り上がれるので大好きです。

내가 춤추고 싶을 때(私が踊る時)

銅像が回転して、表情が見える瞬間を楽しみにしているのですが、エリザベートをものすごく上から目線で見ているトート(物理的にも上からですけど)。どんどん力を誇示してきます。

今回はほんとに、余裕のある男っぷりを示してきますが、どういうことでしょう。実際のところは内心必死、なトートが垣間見えるところもまた可愛いのですが。エリザベートと話してると、ついムキになっちゃうみたいな。

ここは最後のフレーズは下手側、舞台の端ギリギリまで出てきて歌い上げるので、肉声を思い切り浴びる気分です。(とはいえオケピがありますが)

엄마 어디 있어요(ママ、どこにいるの)

席が近いと「トート」に集中できないのですね(汗)

ルドルフが歌ってる間に舞い降りた悪魔ですが、こう、ルドルフのベッドに乗っかるときの足の長さについてとか、ルドルフに話しかけてたのに、身を翻してベッドから降りるとき、足を軽く交差するようにひらりと勢いをつけるのですが、足が長すぎてこんがらがらないのかなとか、余計なことばかり考えてしまうのです。

とにかく足が長かった。

내숭 따윈 집어치워요(マダム・ヴォルフのコレクション)

ここは、ソウル公演千秋楽タイプの居かたをしていました。ソウルよりも、いつ出てきたのか分かりにくく、気づいたらメリーゴーラウンド型台の上に乗ろうとしていました。

フランツの様子を含み笑いを隠そうともせずに眺めていて、決定的瞬間に大きく両腕を広げて見せていました。

ところで、今回光州に来る前に、宝塚版エリザベートのノベライズ文庫を読んだのです。

『エリザベート 愛と死の輪舞 (角川文庫)https://www.amazon.co.jp/dp/4043445016/ref=cm_sw_r_sms_awdb_c_DU5HCbCVH6C8J』

こちらによりますと、ここでフランツを誘惑したのは、人魚の姿の美女に化けたトートなのです。青い瞳を持つ、抗えない魅力の美女にやられた、みたいなことになっていたのですが、それで超納得。あんなにエリザベートを大好きなマザコンフランツが、そこらへんの女にふらっといくかなあと思っていたので。トートが誘惑したのなら、さもありなん。「死」であり、性別とかはあんまり関係ないのでしょうし(宝塚版ならよけいに)。そして青い瞳の人魚になったシクトートをちょっと妄想してしまいました。きっと美しいと思うのです。

전염병(伝染病、最後のチャンス)

医者を装って現れるシクトートが、ハットを目深に被ってうつむき加減で発する第一声「무슨 일이시죠.」の低く抑えた言い方が、毎度楽しみすぎてたまりません。エリザベートにフランツの真実を告げる、意地悪そうな声も。

ここはどういうつもりでトートはうつし世に出てきたのかな、と思うわけです。それまでは、あくまでもエリザベートの血を引くもの(ルドルフ)までにしか見えない存在だったのに、エリザベートの御付きの人にも見える状態で現れるわけですから、「フランツが裏切ったことだしいよいよエリザベートは俺のところに来るはず」という、独りよがりな自信に満ち溢れていたのだろうなあと。

思いがけず、もっと強く自己への意識を高めたエリザベートを目の当たりにして、戸惑っているのは、この後ブリッジに上がってから、エリザベートにダイヤの首飾りを投げつけられる時の表情に表れています。悔しいとか、愛おしいとか、そういうはっきりした感じではなく、ただ戸惑ってそこいるだけといった様子。

この時エリザベートは、トートのことなんか全然見ていません。特にキム・ソヒョンさんのエリザベートは。

그림자는 길어지고(Reprise)(闇が広がる)

そこで矛先をルドルフに変えると。

初めましてのチェ・ウヒョクさんのルドルフです。個人的にはユン・ソホさんのルドルフの方が子犬感あって好きです。

双頭の鷲の紋章がゆっくり上がっていくと、陸橋には、後ろを向いて軽く陸橋の手すりに寄りかかっていたシクトートが現れます。「やれやれ、一仕事終わらせるか」みたいな、ハスに構えた態度。本命のエリザベートを手に入れるにはもう少しかかりそうだから、息子を先に手に入れようと。

ゆっくりと歩き出し、

긴 침묵을 끝낼 시간. 그래 넌 나를 알지.

と歌い始めても、まだルドルフの方を見ていません。下では、戸惑っているルドルフが、おろおろしています。

そしておもむろにルドルフを見て、

기억나?
니가 어릴때 우리 다시 만날거란 그 약속.

ルドルフとの存在の距離感がこの冒頭に表れていて、「おお!」となりました。ここはこのペアでの公開稽古の映像もありますが、稽古では冒頭からルドルフに対して話しかけてたのですよ。

こちらのルドルフに対しても、両腕を広げて胸に迎えることはもうしていなくて、ルドルフの方から抱きつきにいきます。この様子が、ユン・ソホさんの方が可愛いのです。チェ・ウヒョクさんは、あんまり自殺まで追い込まれそうな感じがしません。もう少し論理的に打開策を見つけて、難局を突破しそうな感じ(笑)トートに惑わされたりはしなさそうです。

そしてシクトートの低い声がはっきり響いてきて、気持ちがいいほど。

トートはルドルフを革命家に引き合わせて、陸橋の上から成り行きを見ているわけですが、ルドルフが一歩一歩破滅に向かう行動をするたびに、無表情だった顔が一瞬にやっとしたり、興味深そうに目を細めたりする、その一挙手一投足が本当に面白くて、実際、ルドルフと革命家たちがどんな動きをしてたのかは見ていません(汗)

とうとうルドルフが捕まった瞬間、陸橋を足早に上りながら、高らかに笑い続けますが、自分が欲しいものを自分は手に入れることができる、という自信を取り戻したかのようです。

죽음의 춤(マイヤーリンク 死の舞踏)

死の舞踏の振り付けがいちいちカッコいいのですが、トートダンサーとトートで舞台に斜め一列になって、銃を手渡しで送っていくシーンが何気に好きです。トートが一番上手に立ち、最後に銃を受け取り、そのままセンターに進んでトートダンサーたちにリフトされます。

そして、死の接吻。

大きく息を吐きながらルドルフを転がし、トートダンサーたちがルドルフ担ぎ上げようとしている時に、シクトートが右手の親指で、そっと唇を拭っていました。ごく軽く。

ソウルの千秋楽日には、唇拭うしぐさが昼夜ともなくなっていたので、心の中で「キャーーーー!」と叫んでしまいました。が、もっとすごいのが、ソワレに待ち受けていようとはよもや知る由もなかった(大げさ)。

추도곡(死の嘆き)

キム・ソヒョンさんのこのシーンは、毎回、こちらの心もえぐられるような悲痛さです。

そこに、下手上方に表れ、ただ顔をしかめてエリザベートの懇願を聴いているシクトート。自分を愛してるから来るのではなく、これ以上苦しみたくないから逃げてこようとしているエリザベートは、自分の欲しいエリザベートではない。その苦々しい思いが、低く恐ろしい拒絶の言葉となって降ってきます。

질문들은 던져졌다(Reprise)(悪夢、暗殺)

不甲斐ないフランツに、ここぞとばかりに自らの力を見せつける威圧的なシクトート。なんとなく、娘をどうしようもない男に嫁にやってしまった父親っぽいような(笑)

そして、ルキーニ にナイフを投げます。

ここ、なぜナイフなのかなと思っていたのですが(ルドルフは銃ですし)、前述のノベライズにその理由が書いてありました。興味ある方はぜひ。

베일은 떨어지고(愛のテーマ)

トートの純白の衣装の細部まで、オペラでまじまじと観察してしまいました。

ようやく、愛しいエリザベートを迎えられる喜びに打ち震えている様子。大事に大事に、エリザベートをブリッジのセンターに導きます。

熱い抱擁と接吻のあと、命の終わりを迎えたエリザベートの身体をただボーゼンと抱いていたシクトート。もうすでにそこにはエリザベートの魂はいなかったのかもと思いました。

カーテンコール

カーテンコールは盛り上がりました!

キム・ソヒョンさんは、深々としゃがんでお辞儀をして、涙ぐんでいました。いつも真摯に全力を尽くしている方なんだなあというのが伝わってきます。

シクトートの最後のダンスも最高に素敵で!ソウルではいつも、最後のフレーズの前に溜めて、歓声を受けてから歌いあげていたのですが、録音演奏の場合どうするのかなと思っていましたら、そこはちゃんと音声の方が音を分けていてくれたようで、歓声とタイミング合わせて再生してくれてました!!

あ、書き忘れていましたが、劇場では、スペシャルエディションのパンフレットと、スマートフォンケースを売っていましたので、ほかの劇場でも販売されるのではないでしょうか。

というわけで、マチネを無事に観劇し、ソワレまで、山を降りてどこかの店で過ごさねばなりません。体調は悪くなりつつありました。