2019年日本版『エリザベート』2回目、8月16日ソワレを観てきました。前回は6月ですから、ひと月半ぶりで、ゾフィーとルドルフが前回とは違います。仕事終わりから駆けつけたので、本当にギリギリでした。
キャスト
2019年8月16日 18:00開演
エリザベート:愛希れいか
トート:古川雄大
ルキーニ:成河
フランツ:田代万里生
ルドルフ:木村達成
ゾフィー:剣幸
(敬称略)
開場から着席
B席I列なので2階です。前回は下手端でしたが、今回はセンターです。ただ、通路から一番奥まっているので、出入りはしにくかったです。空調は寒すぎず暑すぎず、快適でした。
全体的な感想
古川トートを初めて観た時は、夢に出てきそうな気持ち悪さがありましたが、今回はその気持ち悪さはだいぶ薄れていて、それよりもつきまとう不気味さの方が強くなっていた感じがしました。
体操室のシーンで、カウチに飛び乗る所は、相変わらず体重を感じさせない素早さで、ヒラリと飛び乗っていてカッコ良かったです。しかしながらそのほかは、何を考えてるのかよく分からないというか、そこが、人間の生の世界とは相容れないモノという感じで、不気味さが増しているのですが。
愛希さんのエリザベートは、初見の時よりも、大人になってからの歌の凄味が増していたように思います。特に、精神病院での歌は圧巻でした。来期もあるなら、また見てみたいと思いました。
成河さんのルキーニは、何があったのか、ものすごーく濃くねっちりとしていました。前回は思ったよりあっさりしていた思いましたが、その頃から、熟成されて早く食べないと腐る寸前みたいな、腐敗臭漂い始めたようなルキーニでした。もう少しライトな方が私は好きです。
剣さんのゾフィーは、素の声が優しいのか、「男」というほど歌うと怖くありませんでした。ただ、品の良さがにじみ出ている感じで、気品ある皇太后です。
木村さんのルドルフは、生れながらの王子というより、良いとこの坊ちゃんという感じでしょうか。トートにのせられてその気になっちゃうところなどは、詐欺に簡単に騙される世間知らずのお坊ちゃんみたいな(笑)
子ルドルフの憲史郎くんが、とてもしっかりした声で、とても凛々しくて驚きました。