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2014年7月5日から世田谷パブリックシアターで公演中の『ブラックメリーポピンズ』の2日目を見てきました。久しぶりの世田谷パブリックシアターは、記憶していたよりもこじんまりした印象。O列の上手側でしたが、アップで見たい時だけオペラグラスを使う感じでしたが、最後の方はほとんどオペラグラスを使うのを忘れていたくらい、臨場感とパワー溢れる舞台でした。

ここからは、少しでもネタばれしたくないという人は、ご注意ください。始まったばかりの舞台ですのでネタバレはしないようにしますが、おそらく、ほとんどの情報を入れて行かないことが、一番楽しめる方法じゃないかなと思いますので。

サスペンスでミュージカルということだったので、歌詞が聞き取れなかったら、ストーリーが分からなくなりそうなんて心配していましたが、杞憂に終わりました。ミュージカルで、ここまで歌詞をちゃんと聞き取れるのは久しぶりな気がします。「聞き取れない」というストレスがまったくなかった!音楽もお芝居も、舞台セット、照明、そして音楽も!本当に素晴らしく、完成された舞台という漢字でした。

2時間弱、休憩なしですが、あっという間でした。

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出演者が5人、メリーを演じる一路さん以外は、ほとんど出ずっぱりで、後半は汗だくで衣装がびしょ濡れになっていました。特に、スーツを着ていた遼生くんのびしょ濡れ感は、遠目でもはっきりと分かるほど(笑)アクションというか、ダンスというか、かなり動き回りますし、見るからに照明が暑そうですし、ムリもありません(笑)

冒頭、声だけの出演者がいるのですが、「山路さんの声みたいだな…」と思っていたら、どんぴしゃで山路和弘さんでした(笑)もう一人の声は山西惇さん。

らっちは「ちぬの誓い」ぶり、上山竜司くんは「宝塚BOYS」ぶり、一路さんはなんだろう「リタルダンド」ぶりかしら。音月さんは、もちろん初めてです。宝塚は見に行ったことがないので…(あ、「新参者」は見ました)。

ずっとシリアスなシーンが続くのかなと思っていたら、前半で、とっても楽しくて、爆笑してしまうシーンもあり(音月さんが、宝塚で男役をされていたことが前提の、ほんとにゲラゲラ笑ってしまう豹変ぶり)、音楽や照明の切り替わりが衝撃的だったりもして、本当にあっという間の2時間でした。

音楽は、生演奏なのですが、カーテンコールで演奏者が出てきて挨拶をしたときに、驚きました。たった3名だったのです。5人くらいはいるのかと思うようなダイナミックな演奏だったのです。

また、舞台装置もよくできていて、最初、部屋の壁が本当に普通の壁かと思っていたら、風にたなびいたりしていて、布だったことが分かり、これにも驚きました。あと、世田谷パブリックシアターって盆があったんですね!

歌詞が聞き取りやすかったのも、本当に良かったです。海外ミュージカルの翻訳版って、けっこう日本語として歌うのは難しいことが多いと思うのです。初見では、よく聞き取れないことが多いですし。その点、元が韓国ミュージカルであり、韓国語には日本語に似ている音が多いからか、聞いていてむりやり感がなく、すんなり音が耳に入ってくる感じでした。

今回のキャストは、もちろん素晴らしいのですが、なんだか、ダブルキャストとかで他の人が演じるところも見てみたいと思う舞台でした。

観劇後は、友人と三軒茶屋近辺のカフェへ。たまたま見つけた看板につられて入ったカフェでしたが、お料理も珈琲もとっても美味しくて、居心地も良くて、つい長居してしまいました。

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深煎り珈琲。
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パクチーポークサラダライス。
その量に度肝を抜かれましたが、美味しくてさっぱりしてるので、あっという間に平らげてしまいました(笑)
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