2015年5月27日〜31日、銀河劇場で上演された「マスカレード〜Final」を観てきました。再演時のゲストダンサー4人のうち、翼くんと加賀谷くんが、穴井豪くんと穴沢裕介くんに変わり、さらに、水夏希さんを迎えての再再演。
再演がかなり好きだったので、再再演で、水さんがいらっしゃることで、義くんが踊ってたところがなくなったりするだろうし、うーんと思ってたのですが、結果的に大好きな舞台になりました。
特に、義くんが、前回のポーシャと全然違いました。前回は、「女性を演ってるつもりはない」と言ってましたし、現にあんまり女性っぽくはなくて、DVDで見た初演の方が女性だなあ、と思っていました。ですが、今回は、本物の女性の水さん以上に女性っぽさを前面に出していました。初日の途中で「あ、サロメだ」と。
サロメで演ってた振りを、新しいポーシャの踊りに取り入れてましたし、表情もオペラでガン見してましたが、サロメの時のような顔をしていました。腰をかなりくねらせた歩き方も、髪を触るのも、前回にはなかった動作や仕草です。
布越しの影絵の踊りでも、前回以上に繊細な指先の動きをしていましたし、光ポーシャを誘導する闇ポーシャの踊りのときも、指先の表現が進化していて、目が釘付けでした。
当初2回しか行かない予定だったのに、結局、東京公演全7回のうち6回も見てしまい、さらに、久しぶりにDVDも予約してしまいました。(しばらくDVDはいいかな、という公演が多かったので)。
舞踏会のシーンで義くんが利くんと類くんを艶っぽい目で誘惑する踊りのときの顔も、「うわ、あれはヤバい、惚れる」(笑)と。前回のDVDを観て確認しましたが、本当に全然違うのです。
ゾンビダンスが義くんポーシャじゃなかったのは残念ですが、予想してたことなので、やっぱりねという感じです。水さんの男前な雰囲気と、義くんの女性的な雰囲気の部分がちょうどよくマッチしていて、分身でも違和感がなく、うまく考えたなあと。
水さんがゲストにいらしたおかげで、雑誌やウェブメディアのインタビューだけでなく、スカパーとローカルとはいえ、テレビの取材まであったのは嬉しかったですし、大阪公演もありますね(行けませんが)。
今回、類くんの歌がとてもいいなあと思う瞬間ぎ多くて。これまた前回に比べて、上手くなっていましたし、演技の面でもいい顔!と思うことが多かったです。
皓ちゃんは、本編では、水さんと踊ってるときよりも、義くんポーシャと踊ってるときの方が、なんだか恋に狂ってる感があったような(笑)自分では、アフタートークで「これまでは、ゴリゴリのポーシャだったんで、ようやく素直にポーシャに恋できました」みたいなことを言っていたけれども。ショウの方で、水さんのナンバーで2だけで踊ってたところが大好きでした。
前回の翼くんと加賀谷くんは、背が高かったので、闇ーずではこのふたりに目が行きがちだったのですが、今回の穴井くんと穴沢くんは、背が大きくないので、ようやく泰ちゃんが闇ーずを率いてる感が分かりました。それにしても穴沢くんが可愛くて、つい彼に目がいってましたが。ショウの方で、本当に全身で楽しい!を表現してるのがまた可愛かったです。
1部の最初と最後に出てくる義くんの姿を見ると、なんだかニジンスキーの最後が思い出されました。光ポーシャと向き合って立ち、手を上から額あたりにまでゆっくり下ろしてくる振りで、水さんの額についてた金紙銀紙を、優しく取ってあげていたのがツボでした。
ショウの方では、Triangleで義くんが金髪のショートカットにハットという出で立ち!超ツボすぎて、もう常にオペラでガン見でした。横に垂れてる一筋の髪も色っぽくて、あれ、ぜひともハットを脱いでみて欲しかった。
いろいろハプニングもありましたね。
まず初日。光ポーシャが大階段の上にいて、闇ポーシャが薔薇の花束を高く上げたのを受け取る場面で、音楽がブチっと切れてしまい、シーンとなったところが。翌日以降は、フェードアウトしてたので、ハプニングだったのでしょう。
あと、闇ポーシャが薔薇の花束持って踊るところ、花が落ちてしまったのを、道化の新ちゃんが華麗に踊りながら拾って口にくわえて回収したことがありました。また、ショウの方で、義くんの持ってた赤い羽根が1枚落ちてたのを、これまた新ちゃんが拾って、手のひらに乗せ、客席に向かってフッと吹き飛ばしたのも、ナイス。
そんな新ちゃん。2日目だったか、自分の羽根と利くんの持つオレンジの羽根の2本を持って来ちゃって、袖に落としておいたものの、利くん気づかず手ぶらで出てきてしまうはめに(笑)
千穐楽では、Masquerade Dreamで、義くんが袖に向かって両手を差し出して水さんが登場!となるはずが、なんと水さんが出て来ない(笑)「え?!」ってなったみんな(笑)焦って照れ笑いしながらやっと登場する水さん。ニコニコ大笑いの義くん、集中力切れちゃったのか群舞の振りが怪しくなって、皓ちゃんを見ながら踊ってました(笑)
Seven Starsの最後に、義くんがジャケットを脱いだら、PRECIOUS preciousでそのジャケットはメンバー間をたらい回しされ、最後に新ちゃんに袖に持って行かれるという。ジャケットを取りに袖に入った義くんが、なかなか出てこず、メンバーがのぞき込んでいると、大階段の上からポーズキメて登場。下りてきたものの、前日は、皓ちゃんをひとつの階段にぼっちにする作戦展開してたのが、千穐楽ではリーダーぼっち作戦になっていて、ふてくされた義くんが、上手の大階段でアンジョのように倒れて逆さに。
そんな様子を見ていたTAKAちゃんぎ歌詞を間違えてハミングになったもんだから、メンバー全員下手階段でズッコケ。なんともカオスな最後でした(笑)
千穐楽のご挨拶では、新ちゃんが、先日亡くなられ、DIAMOND☆DOGSの創設期に尽力された今井さんのことに触れていました。義くんはブログに書いていました。
ところで、前楽から、ゲネで撮影された舞台写真の販売がありました。終演後から販売ということで、19:50分終演後、物販の列に並びました。ほとんど最後尾に近く、20:20頃にはアラカルトのセットなどは完売してしまい、義くんセットだけをなんとか買える状況に。そして20:22。小笠原で震度5強の地震。東京23区でも震度4。お金を払って義くんの写真を受け取った、まさにその時でした。
かなり長い時間揺れていて、スタッフも残っていたお客さんも、その場で待機みたいな状態。揺れが大きくなっていったので、もしや、劇場で義くんの写真を握りしめながら死ぬとか?!と頭をよぎりましたが、幸いなんともなく。Twitterで震度を調べて、小笠原が震源と知りました。
その後が大変で、りんかい線も山手線などのJRも全部止まってしまって。天王洲アイルから高輪台まで歩いて、都営浅草線から地下鉄で新宿まで出たのですが、後で聞いたら、モノレールは動いていたので、浜松町そばの大門から乗れば良かったようです。・゚゚・(>_<)・゚゚・。いつもりんかい線なので、浜松町と大門が近いとか知らなかったので。 ハプニングも含めて盛りだくさんで、忘れられない公演となりました(笑)