ミュージカル『エリザベート』20190629 ソワレ
日本版の『エリザベート』@帝国劇場です!(これを言わないと韓国の話かと思われる今日この頃です)CLUB SEVENからのエリザベートって、フルコースのフレンチ食べた後に、フルコースでステーキ食べるようなものかと(汗)
キャスト
(敬称略)
エリザベート:愛希れいか
トート:古川雄大
フランツ:田代万里生
ルドルフ:京本大我
ゾフィー:香寿たつき
ルキーニ:成河
エルマー:植原卓也
エリザベート
日本版は推しがいないので韓国版ほど詳細には書きません(笑)座席もB席。久しぶりにA席とさのすぐ後ろ、B席の最初の列だったので、下手の一番端とはいえ、肉眼でも表情がわからなくもない感じで、思ったよりよく見えました。
とにかく、前期までのエリザベートの歌があまりにもひどかったので、今期はどうなのか恐る恐るという感じで見に行きました(お花様が良いのは知っているので)結果、とても良かったです!!個人的には、お花様より愛希さんの声の方が好きかもしれません。
トート
古川トート、顔もいいしスタイルも抜群だし、作りもの感あるから城田トート的な方向に行くのかと思ったら、マジで不気味な5秒前・・・じゃなかった凶悪ストーカーの極みみたいでした!気持ちわるすぎる、やることも表情も(笑)本当に意外なトートでした。このビジュアルじゃないとある意味許されない。
これは演出の都合だと思いますが、「愛と死の輪舞」の前、かなり離れたところからエリザベートに一目惚れするのですね。韓国版だと、死の接吻をしようと顔を近づけた瞬間に惚れるので、それを見慣れていたため、「え、そんなに離れてるのに?!」となってしまいました(笑)
エリザベートの娘がなくなった時、その棺を開けて中身を見せつけるのは、個人的どうなのと思いましたが、そのすぐ横でトートが、フランツとの結婚式で無理矢理躍らせた最後のダンスを「覚えてるだろう〜〜?」と目を見開いてエリザベートに迫るのが何より怖かったです。
自分とエリザベート以外は存在してない、目に入ってない感じで。フランツを追い返したエリザベートのところに後ろから表れて、押し倒して死の接吻しようとしたところを、全力で拒まれた時の表情なんか、「まったくわけがわからない。この申し出を拒むとは」といった顔で、ただただ困惑しているといった風。こっちが困惑するわ(笑)
ルキーニ
念願の成河さんのルキーニです。濃い濃いと聞いていたのですが、韓国でカン・ホンソクさんの濃すぎるルキーニを何度か見た後なので、それよりは濃くなくて安心しました。
韓国版では、ルキーニは着替えないのですが、日本版はシーンごとに着替えてたのですね。その方が、ルキーニが、その場面に合わせていろんな役になってる様子が表れて分かりやすいなと思いました。
成河さんのルキーニは、歌ってないですね。歌ってても普通に喋っているのに近い。語り部。好きです。
トートダンサー
日本のトートダンサーは、全体的に筋肉ムキムキよりもシュッとして曲線的な美を追求している感じがいいですね。そもそもエリザベートを見始めたのも、トートダンサーが見たかったからで。振り付けに馴染みがあるというのもあり、ダンス公演を観てる気分になる時があります。
全体の感想
韓国版にどっぷり浸かりすぎていてどうかなと思いましたが、演出も舞台装置もまったく違うので、まったく違う作品として堪能できました。
トートとトートダンサーがいてこそ、エリザベートという作品が好きなんだよなあと、改めて確認しました。