2019年8月18日(日)ソワレは、イープラス貸切公演でした。席ごとに高い手数料が別途かかる公演で、チケットはスマホにダウンロードするスマチケのみ。相変わらずのB席です。
キャスト
2019年8月18日 17:00開演
エリザベート:花總まり
トート:古川雄大
ルキーニ:成河
フランツ:平方元基
ルドルフ:三浦涼介
ゾフィー:涼風真世
(敬称略)
今期初めての花總エリザです!
開場から着席
2階I列のセンターブロックでしたが、片側からしか入れない、階段横の上手ブロックとは異なり、ブロックの両側が通路という、出入りしやすい席でした。
日本の公演では大抵の場合、自分では席を選べないので、この情報もなんだかなという気はしますが、自分で後で読み返した時に、座ってた位置によって、見えていた景色を思い出すので、それはそれで重要な情報ではあります。
感想
花總エリザについては、歌自体はそんなに好きではないのですが、子供時代の無邪気さから年を取ってからの絶望感など、多様な感情を自在に表現している所が本当に素晴らしいと思います。それが遠くのB席からでも分かる、ということが本当に凄いです。
特に、ルドルフの棺まで階段を上るシーンと下りるシーンは、とても難しいと思うのですが、花總エリザの場合、ここで間のびしてしまっていない、見ていて感情が伝わってくるので、息を止めて見てしまっていました。
古川トートは、花總エリザが相手だと、むきになるより大人の態度を垣間見せてくるのが新鮮でした。エリザベートの自室で、エリザベート
に迫ってふられた後に、ろうそくの火を消す時の顔もかっこよかったです。
体操室のシーンでは、どちらのエリザが相手でも、てきぱきと服を脱がせにかかっている古川トートが何度見ても面白いです(笑)女の服の構造をよくご存知のトート閣下です。
三浦ルドルフは、ビジュアルがもう「ルドルフ・ハプスブルク」。「ハプスブルク」っぽいわ〜。先日見た「ウィーン・モダン展」で展示されていたハプスブルク家あたりの肖像画に混ざってても違和感ないです。
そして、久しぶりに母(エリザベート)に会って、鏡の歌を歌った後、母の顔をにこっと笑顔で見てから「うちあけるよ」と言ったように見えたのですが、その反応、私が大好きなやつです。
死の直前のダンスがキレッキレすぎるといううわさは聞いていたのですが、本当にキレッキレで笑っちゃいそうになりました(笑)そのダンス好きです。
死を受け入れるために、立ったまま待っているルドルフに、古川トートから死の接吻をしにいってましたが、キスが優しすぎてうっとりしてしまったじゃないですか。なんですか、あれは。この2日前に見た木村ルドルフとは、お互いにキスしに行ってましたが、三浦ルドルフの完全に「捨てられた子犬感」は、見ていて可哀想でした。
涼風真世さんのゾフィーは、声が渋いです。歳をとってから、急に心臓麻痺になるのではなく、その前のシーンから、時々、胸を押さえていて、命尽きる時が近いことを感じさせるのが、個人的に好きです。
平方フランツは、もう少し物分かりが良さそうなのに、エリザベートに最後通告をもらうまで女心に気づかないのが、マザコンらしさを増幅させている感じです。
キャストの組み合わせが変わると、やはり、いろいろと印象が変わりますね。
カーテンコール
イープラス貸切公演だったため、最後に、花總エリザと古川トートから、ご挨拶がありました。古川トートが、花總エリザを紹介するときの言葉が、結婚式のスピーチか!みたいで可笑しかったです(笑)