今回は、光州で泊まったホテル、光州空港、路線バス、地下鉄についてです。

韓国版『エリザベート』光州編のマチネとソワレの感想は以下からご覧ください。

光州公演:韓国『エリザベート』20190302 マチネ

光州公演:韓国『エリザベート』20190302 ソワレ

ソウルから光州への移動

初めての地方都市なので、飛行機の方が時短で楽なのではないかと思い、羽田→金浦→光州を飛行機で移動することにしました。

いつもより入国審査の列がとても長く混雑しており、飛行機が到着してから、空港の到着ロビーに出られるまで小一時間かかりました。今までで最長です。

金浦空港の国際線ターミナルからは、無料のシャトルバスで国内線ターミナルに移動します。到着ロビーに出て、案内所を左手に見ながら出口を出ると、すぐ右手にあるバス停(5番だったか。案内所の人に聞くのが早いです。)から、Domestic Terminalと英語でも書かれたバスが出ています。

実は、韓国で初めての「車移動」です。

荒っぽい運転のバスに揺られながら「なんか風景が茶色いな・・・」とぼんやり思ったのですが、それもそのはず。

過去最悪レベルのチョミセモンジ襲来中だったのです!!!この時ハッと気づいてすぐにマスクをしていれば、あるいは、この後あそこまで体調を崩さなくても済んだのかもしれません。(空港では何度もマスクを外さなくてはいけない場面があるので、外しちゃってたのです。)

そして、金浦空港国内線ターミナルに到着しました。ものすごい人、人、人。激混みです。

「なぜ?!」と戸惑いながらも、セルフチェックインをして(アシアナ航空)、ようやくカフェに席を見つけて落ち着いたところで、Twitterで、3月1日だったことを知りました。公演日程しか頭になくて、その前後は単なる移動日としか思っていなかったものですから(汗)

Twitterでは、根拠のない恐怖があおられていましたが、カフェでおばちゃん集団に席を侵食されて、結局席を移ることになったり、光州への搭乗列でおばちゃんに横入りされたりと、どこでも最強のおばちゃんには負けっぱなしでしたが、日本人だからどうこうといったことは全くありませんでした。

それよりも、大変だったのは、飛行機の遅れとミセモンジです。光州行きの飛行機が35分もディレイとなり、元々乗り継ぎ時間が長かったのですが、結局空港に5時間近くいる羽目になったので、もうそれだけでヘトヘトでした。

光州空港は、軍用を兼ねているので写真撮影は禁止されています。飛行機の中で、着陸前にアナウンスがあります。禁止されなくても、写真に撮りたくなるようなお店もなく、殺風景で、空港としては何も楽しくないです。出発ロビーにもごはん屋さんが1軒あるだけで、他にはなにもありません。自動販売機のみ。もちろん周辺にも店はありません。KTXにすれば良かったな〜。

空港からホテルへ

空港からホテルへは、地下鉄を使います。しかし、空港から「空港駅(日本語では「くうこう」となぜかひらがな)」までは徒歩で8分ぐらい。道なりに行けば分かりますが、とくに空港敷地内から、地下鉄までの屋根付きの道に出るまでの歩道の状態が悪いです!でこぼこすぎて大きなスーツケースだと大変です。

地下鉄もバスも、T-moneyカードが使えます(駅でチャージはできませんが)。Androidスマホの人は、アプリを入れておけば、チャージも支払いもアプリでできるので便利です。

KOREA TOUR CARD (Tmoney) – Google Play のアプリ

私は、最初にソウルで買ったツアーカードに、2度目の渡韓時にチャージした分が残っていたので、光州にいる間は一度もチャージせずに済みました。いきなり光州に飛ぶ人は少ないと思いますので、ソウルにいる間にチャージしておくと面倒くさくないかもしれません。

光州の地下鉄は、この時点で1路線のみしか走っていません。

泊まったのは、「尚武(サンム)」駅にあるホテルでしたが、劇場へはバスで行かないと行けないことは、どこに泊まっても変わりなく、地下鉄なら移動も楽なので、「文化殿堂」とかそちらの方に泊まれば良かったなと思いました。

尚武は・・・うーん、道幅も歩道も広すぎますし、周りにはスタバかパリバケットしかないですし、ホテルはビジネスホテルでしたが、歌舞伎町の入口あたりにあるような店が立ち並ぶ界隈でしたし、街としては、もう一度行きたくはないかなあという感じです。周辺には、ホテルも多かったようですが、コンベンションセンターに用があるのでなければ、あまりお勧めはしません。

FOOD & TOUR HOTEL(에프엔티 호텔)

ホテルは、いつもホテル予約に利用しているBooking.comでの評判が良かったので、こちらにしました。(カカオマップではハングルでないと検索しても出てきませんでした。)

周辺のホテルに比べて、朝食付きでお安かったので、当初予約したお部屋から、直前に、バスタブ付きのお部屋にアップグレードしました。

尚武駅からホテルまでの行き方は、ひたすらまっすぐ行って右行って左という感じで(なんのこっちゃ)道も平坦ですが、歩道のタイルがはがれまくっていて、でこぼこすぎて、ここもスーツケースだと大変でした。あと、思っていたより駅から遠かったです。なんというか、スケール感がソウルとは違ったのです。

ホテルの入口は奥まっていて、階段の後ろにあります。手前には、わりと分かりやすい看板が出ています。受付は、Informationとなっていて、Receptionではありませんでした。若い女性が一人でいて、チェックインしたい旨を告げると、困った顔になり、急にきたお客さんかと思ったようです。いや、そんな所に急に外国人がチェックインしに来ないでしょ(笑)

どこからか、男性(おじさん)が現れて、パソコンの画面で予約があることを確認してくれました。クレジットカードで先に会計をすると、カードキーを渡されて、朝ごはんの場所と時間を英語で教えてくれました。

部屋に入るとびっくり!写真では見ていたけれど、こういうお部屋か〜!!と。

靴を脱いで上がります。床面積が広い!床暖房が入っていて暖かい!ビジネス仕様のデスクかと思ったけどドレッサーだった!これが噂のLG Styler!いろいろテンションが上がりました(笑)

食事は持ち込み禁止と書いてありました。その代わり、すごく出前感あふれるルームサービスがあるようです。

小さい冷蔵庫がドレッサーの下にあり、無料で飲める水のペットボトルが入っていました(この冷蔵庫が夜中に結構うるさかった)。また、ペラペラのガウン(なんというか、韓国っぽい仕様のもの)と、最低限のアメニティはありました。歯ブラシもあったような。歯ブラシは自分のを使うのであまり気にしていませんでした。なくても、近所にはコンビニがありましたから困ることはなさそうです。

バスタブ付きですから、お風呂とトイレと洗面所が一緒になったバスルームはとても広く、一人だと心細くなってくるほど(笑)トイレはウォシュレットではありますが、紙は流してはいけません。トイレの横にビニール付きのごみ箱があり、お尻を拭いた紙も生理用品も全てそこに捨てます。これは、トイレの横に日本語でも注意書きがありましたが、危うく見逃して紙を流しちゃうところでした。

光州は、劇場もそうでしたが、トイレに紙を流してはいけないところがほとんどのようです。ただし、空港のトイレは紙を流してもOKでした。ややこしい。

とにかく疲れた上に、なんだかどんどん具合が悪くなってきたので、この日はお風呂も入らずすぐに寝ました。心配しなくても翌朝ごはんにはありつけますし、夕飯もなしで。夜中、咳がひどくて、何度も起きてしまい、ほとんどよく眠れませんでした。思い出して미세미세(ミセモンジの状態を調べられるアプリ。韓国旅行する方は必須。)でミセモンジの様子を見てみたら、なんとアイコンが真っ赤な鬼に(T.T)しくじりました。喘息持ちなのに、気が回らなかったことを悔やみました。

翌朝、少しは咳がマシになったので、ゆっくりお風呂に入り、朝食へ。1階のレストランでビュッフェ形式の朝ごはんです。パンやサラダなどの洋食系と、ごはんとスープなどの韓国っぽい朝食がそろっていましたし、フライパンとガスコンロが用意されていて、自分で卵料理を作ることもできました。私はオレンジジュース、コーヒー、パン2種類、サラダ、ソーセージ、果物と、いつもの朝ごはんに近いメニューをお皿に取り、途中でスープを追加して、ゆっくりいただきました。

女性スタッフの方々は、お若いけれど丁寧でいてテキパキしていましたし、食事を終えて部屋に戻るときにすれ違った男性(オーナーの方かも?)は、立ち止まって深々とお辞儀をしながら挨拶してくださり、驚きました。

この後、外出の準備を整えて、いざ劇場に向かおうとした段にも、念のためと思って劇場までの行き方とバス停について、スタッフさんに尋ねたところ、スタッフの皆さん総出でアプリを見たりして、考えてくださった上、最後には英語のできる人に電話して、乗るバスを教えてくれました。そして、朝、レストランで対応してくれた方が外までかなりの距離をついてきてくれて、バス停の方角を教えてくれたのです。街としてはいまいちと思いましたが、人が素晴らしかった!

というか、誰も、光州文化芸術会館に行ったことないんですね…。マイナーな場所だったのかな(笑)

ソワレが終わり、夜遅くに帰ってきた時も、ロビーにいた男性スタッフさんお二人が、私の会釈に深々とお辞儀で返してくださり、都会のホテルとの対応の差にいちいち驚きました。ホテルというより、旅館のおもてなしに近いかもしれません。

光州のバス

ソウルでは、バスを使わなくても、地下鉄だけでほとんどのメジャーな場所には行けると思いますが、光州ではバスを使わないとどうにもなりません。(もちろんタクシーでもいいんですけど、行き先を話したりお会計をいちいちしたりするのが、私にはバスよりハードルが高いです。)

バスに乗るには、カカオマップもしくは、Naver Mapが必須です。私にはカカオマップの方が使いやすかったです。

카카오맵 – 대한민국 No.1 지도앱 ( 지도 / 내비게이션 / 대중교통 / 로드뷰 ) – Google Play のアプリ

‎「KakaoMap – Korea No.1 Map」をApp Storeで

Daum(カカオトーク)のIDでログインして、主要なホテルや駅名、劇場名などとそのルートを、事前に登録しておくと、現地では保存済みのルートをタップするだけで、最短ルートを出してくれるので便利です。英語でも使えますが、その場で入力するときに、付近の建物とか、バス停名がハングルでないと出てこないことがあるので、できれば韓国語で使うのが一番確実です。

出発地のバス停に、あと何分でバスが到着するかがアプリに表示されます。また、バス停の電光表示板にも、バスの路線番号と到着予定までの時間が表示されています。

2分前あたりで道路を見つめてバスを待ち、バスが来たら、バスの正面と横に大きく書かれた路線番号を確認します。夜でも番号が光ってるので見やすいです。しかも表示が大きい!そして、「乗ります」意思表示。手は上げなくても道に乗り出していたら泊まってくれました。

バスは前から乗り、後ろから降ります。乗ったら、運転手さんのそばにある手すりにくっついてるカード読み取り機に、T-moneyカードや、アプリが支払い状態になってるスマホを、しっかりタッチします。감사합니다と機械に言われたら、読み取りOKです。

前方席は優先席が多いので後方の座席に座ります。光州で乗ったバスは、座席数が多く、立っていられるスペースはほとんどなかったような。運転が荒っぽいので、座った方がいいです。

停留所は、韓国語と英語でアナウンスがあります。また、フロントガラスの上にも、電光掲示板で韓国語と英語で案内が出ています。また、カカオマップを立ち上げっぱなしにしておくと、選択したルート内で、現在どの停留所にいるのかがリアルタイムに確認できるので便利です。降りる停留所のアナウンスがあったら、降車ボタンを押すのは日本と同じです。

光州では、「バスの乗り継ぎ」ができるのですが、その場合は、降りるより少し前に降車口に行って、カード読み取り機に再度カードをタッチしておきます。こうすることで、定められた時間内の乗り継ぎが割引になるのです。これが、なかなかちゃんと読み取ってくれないことがあるので、早めにタッチしておくのが良いようです。

ちなみに、ホテルからは、「상무쌍용금호아파트(尚武双竜錦湖アパート)」停留所から、16番バスに乗って、「운암시장(ムンアム市場)」で降りて、そこからは徒歩で光州文化芸術会館に行きました。同じバス路線ですが、なぜか帰りは「光州文化芸術会館」停留所から乗れました。

土曜日のソワレが終わった22時15分頃は、次々といろんな路線のバスがやってきていたので、自分の乗りたいバスの番号をよく確認する必要があります。ただ、この時間でもバスがたくさんあるのだなと思いました。ただ、22時40分ころには最終バスという路線が多かったので、出待ちまでしようとすると最終バスに気をつけないといけません。(夜に一人でタクシーという方が怖い気がしますし)

後日談

このような感じで、なんとか初めての地方都市訪問、光州公演鑑賞旅行を乗り切ったわけですが、帰国後、翌日から仕事でしたが、どうにも死にそうだったので、かかりつけ医のもとに行き、検査をした結果、なんらかの感染症ということで薬をもらいました。今後の相談もしたところで、喘息の治療用器具を新たに購入して、韓国に行くときには持っていくことに。

それから2週間後には大邱に行きましたが、その頃にはだいぶ回復し(咳のしすぎであばら骨が折れたようですが)、3週間経って、ようやくあばら以外の症状は完全に収まってきたかなという感じです。もちろん、大邱には、ミセモンジ対策として、高いマスクやら鼻マスクやらも持っていきました。ミセモンジには本当に気をつけてください。