2016年の年末に、帯状疱疹にかかりました。

最近(2017年7月)になって、ようやく、帯状疱疹の症状が出た箇所の皮膚感覚が、それ以前に近い感じに回復してきたので、「帯状疱疹が治った」と言えるかなと思い、記録のために書いておくことにしました。

帯状疱疹とはなんぞや、ということは、「ヘルペスと帯状疱疹 Q11 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)」をお読みください。

とにかく、痛くて、その後痒くて、日常生活もままならず、仕事にもならないという症状でした。人によっては、それほどひどくなく、2週間もすれば完治するような軽症の場合もあり、神経痛が残ってしまい、何年も悩まされる人もおり、千差万別のようです。現に、母(当時60代半ば)が帯状疱疹にかかったときは、発疹の範囲も広くなく、私ほど七転八倒することなく、1か月ほどで完治していました。それに比べて娘の私は…。

初めて痛みを感じた日

帯状疱疹に関することは、Twitterにツイートして、記録を残すようにしていましたので、正確な日付が分かります。

2016年12月10日夜
胃のあたりがちくちく痛み出す。胆石発作があったころの痛みを弱くしたような痛みで、胆嚢を摘出した後が、寒い気候のために痛み出したのかなと思いました。念のため、家にあった頭痛薬を飲む。

この時点では、帯状疱疹などまったく頭にありませんでした。

痛み止めで過ごす日々

完全に、胃か胆嚢のあったあたりが痛いのだと思っていたので、家にあった頭痛薬がなくなってからも、ドラッグストアでロキソニン系列の痛み止めを買って飲んでいました。あまり効いた感じはしませんでしたが、飲まないよりはマシといった感じです。

診察を受ける

初めて痛みを感じてから、5日目。

まだ発疹が出ておらず、超音波検査でも何も見つからず、医師にも原因が分かりませんでした。とりあえず、血液検査の結果を金曜日(木曜日は休診のため)に聞きに行くことに。ただ、このとき、先生が背中を触診しつつ「帯状疱疹かなあ…」とおっしゃっていました。私ももしかして、と思いましたが、発疹がなかったのでこの日は薬などもらわずに帰宅しました。

発疹が出た!

2016年12月15日夜、お風呂上がりに身体をふいていると、お腹の右側から背中にかけて、ボコボコと凹凸があることに気づきました。

再診で薬をもらう

朝一で受診し、診察室に入るなり「帯状疱疹でした!」と報告しました。皮膚科に行くか、その病院(消化器内科)でそのまま薬をもらうかを聞かれ、「ふだん通ってる皮膚科はあまり信用できないので、ここでお薬ください」と言ってしまった私(笑)

薬は、バルトレックス錠500、ロキソニン、ビタミンB12で、保険がきいているにもかかわらず、1週間分でたしか6500円。

AmazonのプライムNOWでサラシを購入

薬を処方してもらった翌12月17日。痛みは増すばかり。発疹もひどくて、胴体の右半分が完全に発疹に覆われている状態。パジャマがこすれるだけでも激痛。寝てても起きてても地獄なので、「サラシを巻いたら、布が触れたり離れたりという状態を防げるかも」と思い付きました。

ところが、すでに夜。ドラッグストアは開いていません。しかも痛くて動けない。

そこで、AmazonのプライムNOWを思い出し、商品を検索したところ、サラシがあるではないですか!すぐさま、サラシとガーゼとテープをごっそり注文。2時間で配達してくれました。病人に助かるサービスですね(泣)

滲出液が出ている箇所をガーゼで保護して、きっちりサラシを巻いて寝たところ、何もしないよりだいぶマシになりました。痛いことには変わりませんが。夜中、何度も起きてしまいましたし、その寝不足から、昼間もほとんど寝たり起きたりを繰り返していました。

一週間目の悪夢

ネットで帯状疱疹にかかったことのある人のブログなどを読みあさっていましたが、1つだけ、「発疹が出てから一週間後が痛みのピーク」みたいなことが書いてあるものを見つけました。

今だって痛いのに、「マジか?!」「いや、さすがにこれ以上痛いってことないでしょ」「ないない」と自問自答していたのですが、なんと、本当に、一週間目の金曜日から土曜日にかけて、さらなる激痛が襲ってきたのです!今までの痛みが100%だと思っていたとしたら、180%くらいになった感じです!本当に七転八倒。金曜日は、ちょっと好きな韓流スターのファンミーティングに行って盛り上がってしまったのですが、盛り上がりすぎて疲れたからかもしれません(もちろんサラシした状態で行きました)。

痛み止めはリリカに変更

神経の痛みを伴う帯状疱疹では、発疹が出ていて表面が痛い間は、ロキソニンも効くのですが、発疹が収まった後は、神経の痛みに効く「リリカ」というお薬の方が効くということで、リリカに変更になりました。

最初の3日ほどは、副作用が強く出て、飲んだ後はふらついてしまい、ベッドに横になっていましたが、4日目あたりからは慣れて、そういう症状は出なくなりました。

痒いのに痛い!

この頃から、今度は、すさまじい痒みにも襲われます。


痒いのに掻くと痛い!猛烈に痒いので、掻くと、神経の方は痛いので、ぶり返して痛みが襲ってきて、また七転八倒。その繰り返しです。

まだ痛みが取れない

日常生活は、かなり普通におくれるようになったものの、1か月を過ぎても、最初に痛くなった胃のあたりに痛みが残っていて、ときどき剣山で突かれているような痛みが来ることも。

リリカとビタミンB12は継続して飲み続けていました。そして、3か月が経ちました。

結局、この後は医者には行きませんでしたが、4月も、5月も、痛みがあるとツイートしていました。

ようやく以前の感覚が戻ってきた

そして、現在、皮膚が突っ張っている感じが少しだけ残るものの、触っても感覚がなかったのが、感覚も戻ってきました。痛みが残ってしまうのではないかと、一時は心配したのですが、今はまったくありません。完治まで、こんなに長くかかったのは、痛みが出てから発疹が出るまでの期間が長く、神経を痛めた期間が長かったからではないかと推測しています。

私はもう帯状疱疹にかかってしまいましたが、現在は、ワクチンもあるので、水ぼうそうにかかったことのある人でストレスにさらされている人や疲れやすい人は、ワクチンを打つことをお勧めします。高齢の方には、とくにワクチン接種が推奨されているようですし、「成人の帯状疱疹ワクチン、定期接種検討へ|m3.com編集部|医療情報サイト m3.com」といったことも話し合われているようです。

私の帯状疱疹は腹部に出たからまだ良かったものの、顔や、耳、目などの近辺に出ると、聴力や視力にまで影響を及ぼすことがあるそうです。それをワクチンで防ぐ、もしくは軽症で済ませられるのなら、安いものだと思います。あの痛みを経験した者としては。