未曾有の暴風雨だと前日から脅されていたので、最も雨風激しくなる時間帯より前に銀河劇場にいってしまって、カフェで原稿書こうと思い、相当早く家を出ました。ところが、乗り換えに失敗して、全く別方向に連れていかれるなどして、当初の予定より1時間も遅く到着( ; ; )ほんとに、単なるアホです。

初日を見て、今回は2回目。
以下、ネタばれ注意です。

212カフェのツナベーグルサンド。ここは、禁煙席と喫煙席があるけれど、壁などはないので、ちと辛い。


この日は上手2列目。初日見たものを拡大して見る感覚。ただし、座高の高いおじさんの頭に阻まれて、センターで座ったり寝転んだりされると、何も見えず。その代わり、上手の椅子をつかんでうつむいている時の表情や、斜め後ろ向きの時の表情などははっきり見えます。

この、ニジンスキーに限っては、あまり前方席では見ない方が良かったかもしれません。なぜなら、東山ニジンスキーの狂気の目が、あまりにも凄まじく、寒気がして、その目を見ると石になってしまうという伝説のメドゥーサの目を見てしまったかのように、身動きができなくなるから。そして、恐ろしいのに目が離せない。

とくに、壮絶なのが「神との結婚」。ときおり見せる妖艶かつ狂気を帯びた笑みが、悪魔のように、彼の頭の中の世界へと誘います。目を逸らしたいのに、あまりの美しさに眩惑される。心臓を素手で掴まれ引っ張られるような感覚。それを、あまりにも間近で見てしまったからなのか、初日には出なかった涙で目の前が霞みました。初日を見ていたので、まさか泣くとは思わず、手元に何も用意していなかったため、必死で涙が流れるのを堪えました。

反面、カーテンコールでは、満面の笑みの義くん。
この笑顔にどれほどホッとさせられることか(笑)おそらく、観客全員がそうではないかと。岡さんがトークショーで、幕が下りた後に、全身の緊張感が解けて、ふ~っとなりませんか?とおっしゃってましたが、まさにそれです。

そのトークショー。幕が上がると、下手側から、佐野くん、義くん、泰ちゃん、岡さんの4人が並んで、すでに舞台に立っていました。司会進行は岡さん。

挨拶後、「では、座りましょうか」と岡さんが促し、全員着席。義くんは、姿勢よく緊張気味に座っている佐野くんをマジマジと見て、「きみ、あれ、腹話術のあれ(人形)みたいね」と言って笑いを誘います。たしかに(笑)

まずは、この舞台で一番緊張する箇所を佐野くんから。(例のごとく、正確には覚えていないのでゆるい感じで)岡さんは、何度もフ○ンケル先生と呼んで喜んでいました(笑)
佐野くん「普段は小劇場で演っていて、このような格式ある(岡さんが「格調高い?」と言い直し)舞台の雰囲気に慣れることが大変でした」と。そして「台詞もちょっとしたダンスも袖にいる時も」と続け、義くんに「全部じゃない」とつっこまれ。そして「初めて、バーレッスンにも参加してね。あれ、初めて?前にもやったことあった?」と義くんに言われて、「初めて初めて」とさらに目をまん丸くする佐野くん(笑)

次に、「(東山義久という)大先輩の兄ってどうでした?」と泰ちゃんに聞く岡さん。「演っている自分はかなり違和感があったんですが、きっと、見ているお客さんも違和感あると思うんですが、ストーリーを聞いて納得できました」という感じで、珍しく普通に(!)答える泰ちゃん。そして真面目な顔のまま「うれしいのは、東山義久の兄です!って言えるところです」と。いつもの泰ちゃん(笑)「ちょっとなんか、呼び捨てにされてムカつくわ」と泰ちゃんをにらむ義くん(笑)岡さんが「もっと先輩の安寿ミラさんの兄でもあるんですよね」と言うと、「はい、長男デス!」と得意気な泰ちゃん。

「キミの見せ場は、あの最後の白い長い(袖)ので、叫ぶところ…あれ、ちょっとこうなってる(眠そうな?)お客さんもビクぅっ!ってなるよね」と義くんに言われて「初日に、お客さんがビクっとなってるのを見て満足でした。それが目標だったんで」とわけのわからない満足感を表す泰ちゃんに義くん脱力(笑)「先が思いやられる」とか言ってたのはここでしたっけ(笑)

義くんの緊張ポイント・・・覚えてないんですが(笑)「幕が下りた後の脱力感はハンパないですよ」と。その後、振り付けの話になったような。

平山素子さんの振り付けは、カウントを一切言ってくれず、この音までにぴったりはまれば良い、という振り付けの仕方で、振り付けたのと全く同じようにやらなくても、その時にかっこいいと思ったように踊ればいいそうです。その振り付けは、ひとつひとつが、セリフと同じ。平山さんは、台本をものすごく読み込んでいて、「このセリフを表現しよう」といって作られるのだそうです。だから、「忘れようがない」と。ニジンスキーの中では、牧神の午後、春の祭典、ティル(たしか?)、神との結婚を振り付けられたと。

岡さんが、「稽古を見ていて驚いたのは、平山さんが、振り付けた後、義とかが踊っているのを見ていない、確認していないこと」と。一度振り付けたら、あとは、本人のものということのようです。いろいろすごい話です。

振り付け話の最後に、佐野くんに振る岡さん。「僕の振り付けは~」とノリの良い佐野くん。「どこを振り付けてもらったの?!」とつっこむ義くん(笑)

トークショーの最後は、告知。急に告知してと言われてあわてる佐野くん(笑)その後、義くんと泰ちゃんをさして「2人は一緒?」という岡さん。「なんか、同じグループらしいんで」と告知を泰ちゃんにまかせる義くん。結局、ライブ告知を泰ちゃん、10 Steps告知を義くんが。岡さんは、ミス・サイゴンで興行主(ディアギレフ)が興行に回ります、と言って笑いを取り。義くんが締めの挨拶をして、終了。
楽しいトークショーでした。