だいぶ経ってしまいましたが、2019年4月5日〜7日まで、ソウル経由で水原に行ってきました。『エリザベート』の感想は書いたので、今回はその旅行記です。旅行としてもかなりいろいろありました。
ANAで金曜夜に羽田空港から金浦空港へ
会社を休まずに行ける日程ということで、金曜日の終業時間とともに会社を出て、すぐに羽田空港へ向かいました。ANAの場合はオンラインチェックインができるので、それほど慌てなくても間に合います。
今回初めてANAを利用しました。予約はエクスペディアを通して行いましたが、エクスペディアはアプリでの検索が楽です。ANAは高いという印象でしたが、混まない時期に早めに予約すればアシアナも似たようなもんですし、そもそも帰りはアシアナとの共同運行便で、帰りの私の予約はアシアナ航空でされていました(笑)
機内食は健康に良さそうな根菜満載のメニューで、若干物足りなく。それにしてもサービスが過剰に感じられるほど行き届きすぎていて、いろいろ驚きました。入国カードなどは事前に座席ポケットに袋に入って用意されてますし、ブランケットも各席にあらかじめビニール袋に入って用意されています。このご時世ですから、ビニール袋はやめてもいいのでは?(ゴミが出すぎる)
金浦空港から九老駅へ
今回泊まるホテルは、金浦空港と水原の間にある九老駅にあるHotel Cocomoです。水原で遅くなっても地下鉄で帰れる距離で、早朝出発便でも地下鉄が動いている時間に移動できる場所ということで、散々悩みましたが、駅から近いということを決め手に選びました。
飛行機の出発が当初予定より遅れた上、金浦空港での入国審査が激混みだったため、外に出るのがだいぶ遅くなりました。カカオマップアプリでホテルまでの行き方を再検索したところ、地下鉄より、空港リムジンバスを使った方が早く着きそうです。すでに23時を過ぎていて、最終バスになりそうでした。
目的のバス停が分からずうろうろしていたところ、いろんなタクシーの運転手が声をかけてきましたが、괜찮아요と言いまくってかわし、ようやく目的のバス停を発見。
バス停で待ってる人も後から来る人も、女性ばかりです。そんなところにタクシーのおじさんが声をかけてくるのでちょっと怖いですが、すぐにパトカーが来て、注意してくれました。中には、カカオタクシーで呼ばれて来たんだと、アプリ画面を見せながら警官に訴えてる運転手さんもいて、運転手さんも大変だなと。
考えてみたら、路線バスには慣れてきましたが、空港リムジンバスには乗ったことがなく、バスが来たら、行き先も告げずにT-moneyアプリで支払ってしまい、荷物も預け忘れ(最小のスーツケースだったので預けなくて良かった)、いろいろやらかした感がありましたが、なんとか奥に席を見つけて、目的地の九老駅で降りることができました。地下鉄の階段の上り下りもなく、空港の到着ロビーを出た所から乗って、目的地に着くのですから便利ですね!夜中で、バスに乗り遅れたら終電にも間に合わないし、九老駅までタクシーとなると高くつくので超必死です。
Hotel COCOMO
さて、九老駅で降りたはいいものの、地下鉄で来る予定だったので、いったいどこに降りたのか分からず。バスの窓から「九老駅」という表示が見えたので、駅の方向は分かりましたが、いったん、落ち着いてカカオマップで、現在地からホテルまでの道を調べたところ、道を渡って道なりに進めば良さそうです。
道が分かればあとはすぐでした。ホテルの入り口も分かりやすく、ロビーは明るかったので、真夜中で、道にいる人たちは若干様子が怪しげだったもののニューヨークやサンフランシスコとかの怖さとかとは全く異なりますから(あちらでは命の危険もあるので)、ロビーに入って安心しました。しかも、夜中のフロントで、若い女性がチェックインをしてくれるのには驚きます。この方が日本語も話せたのも助かりました。
ブティックホテルも兼ねているので(韓国ではそういうホテルがほとんど)、部屋がやる気(?)に満ち溢れていますが、コンパクトで可愛い!寝具やベッドサイドのテーブルなどは、販売もしているようです。(エレベーターの中に貼ってあった。)さすがに、トイレまでガラス張りはどうなのと。トイレからテレビが見られますね。
アメニティもおしゃれで可愛く、グリーンティーのボディウォッシュと書いてあったので使ってみましたが良い香りでした。(アトピーなのでめったにホテルのものは使わないのです。)シャワーが固定式なのが若干不便でしたが、水勢があるので、慣れたらそれほど困りませんでした。
ベッドは固めですが、かえって寝心地が良く、熟睡できました。備え付けのローブは綿だったので、着ていても不快感がなかったので着たまま寝てしまいました。
翌日、ホテルを出るときに、昨晩と同じフロントの方がいて、部屋の清掃をどうするか聞かれましたが、ほぼ夜中にチェックインして、部屋をあまり使っていない上に、その日も帰ってくるのは夜中の予定でしたから、清掃はしなくてよいと伝えました。
その後、九老駅が「地下」ではなく、改札の入り方がソウルや他の都市の地下鉄と違ったためによく分からなくて、再度ホテルに戻り、そのフロントの方にいろいろ聞いたのですが、日本語で話せて本当に助かりました。
九老駅
地下鉄と言いつつ地下ではありませんでした。しかも、他の地下鉄駅では、改札は基本的にオープンになっていて、カードをタッチしたときに問題があれば、日本の改札のように横からストッパーが飛び出してくるのですが、九老駅は、回転バーを押して入るタイプでした。自動で回るのかと思って右往左往してしまい、駅のインフォメーションにも聞きに行ってしまいました。結果的には、水原に行きたいと言って、何番線なのかを聞けたので聞いて良かったです。
九老駅の改札内には立ち食いそば的な飲食店やショップがあり、ホームもたくさんありまして、何番線に行けばいいのか、聞いてなかったら分からなかったです。そのまま、地上を走る電車で水原駅まで行き、水原駅で地下鉄らしい盆唐線に乗り換えて水原市庁駅まで行きました。
粤華苑(월화원)ウォルファウォン
ホテルを出る直前に、水原市庁駅周辺のことを調べていたら、なんと、ドラマ『麗』<달의 연인-보보경심 려>や『花郎』で使われたロケ地が、水原市庁駅、しかも京畿道文化の殿堂の裏にあるというではありませんか!もう大慌てで支度してホテルを出ました。のんびりしてる場合ではありません。
劇場自体、孝園公園の中というか、一番道路側にあるのですが、その裏が広大な公園になっていて、その正反対の端っこにあるのがロケ地粤華苑です。無料公開されていて、開園時間内なら誰でも入ることができます。中国人のコスプレイヤーがたくさんいたり、正装して記念写真を撮るカップルがいたりと、絶好の撮影スポットになっているようです。
『麗』では、王宮に住むようになったワンソがヒロインと久しぶりに会う場所として出てくるほか、タミウォンとしてよく登場していました。ヒロインが皇子の誕生日を祝って、歌ってちょっと踊るシーンなんかも、ここが使われています。
『花郎』では、スホが皇后に呼ばれて王宮に行った際、皇后が裸足で庭を散歩しているシーンに使われていました。他にも多くのドラマがここで撮影されているそうです。
とても良い場所で、時間さえあれば、ぼーっとそこにいたかったほどです。
Bleu et Blanc カフェ
ここは、駅から劇場に向かうときに、隣の結婚式場を眺めながら「素敵な雰囲気だなあ。カフェもあるのかしら?」と思っていた場所で、マチネが終わってから、あそこに行ってみようと思ってたまたま入ったカフェです。外側もお洒落で、一人で入っても大丈夫かしら?と心配しましたが、カフェですしお客さんも少なかったので思いきって入ってみました。
アメリカーノだけで3種類もあり、なんだかこだわりのカフェのようです。食事がしたかったのですが、パニーニしかなく、昼間もチェーンのカフェでパニーニを食べたのでどうかなと思いましたが、トマトモッツァレラパニーニが美味しそうだったので注文しました。
席で出来上がるのを待っていると、男性の店員さんが、いきなり私の目の前に、ドラマ『スイッチ』の写真が入った大きな紙を差し出してきたので、「???????」『スイッチ』は、主演の方には興味がなく、ソン・ウォンソクくんが出ているのでときどきチェックしていた程度です。
私がぽかーんとしていると、店員さんが「プレゼント」と。「あ、ありがとうございます」と受け取りましたが、まだ意味が分からず。そして、よくその紙を見てみると、そのお店が、ドラマで使われていたのですね!すぐさま検索してみると、ドラマ放送直後には、すごい数のファンが日本から訪れていたようで、日本人でその店に来る人は、全員その人のファンだと思われたようです(笑)たまたま入っただけですし、別の人のファンなのに(笑)
でもたしかに、ドラマに使われてもおかしくないお洒落なカフェでしたし、出てきたアメリカーノが激ウマでした!!韓国では浴びるほどアメリカーノばかり飲んでいますが、一番美味しかったです!あのアメリカーノはもう一度飲みたい。そして、パニーニも、チェーン店のチンしたパニーニではなく、本格的な食事としてのパニーニが出てきてびっくりしました。
粤華苑とこのカフェに来るという目的のためだけに、ソウルから水原市庁駅まで足をのばすのも全然ありだと思いました。(公演があればさらに充実しますが)
九老駅から金浦空港へ
帰る日は早朝便なので、地下鉄で移動しようと思っていましたが、行きに空港リムジンを使って便利だったので、カカオマップアプリで調べてみると、朝も早い時間から運行していたので、空港リムジンで移動することにしました。
少し早めにチェックアウトして、空港リムジンの停留所で待っていると、ほどなくしてバスがやってきました。
来る時の轍を踏まないように、荷物を預けようとしたら、小さいのでもって乗って良いと言われたので、そのまま持ち込みに。仁川空港まで行くバスなので、行き先は金浦空港だと告げてからT-moneyで料金を払いました。そして無事に、楽々空港まで行くことができました。
水原に泊まったわけではないですが、思いがけずロケ地巡りできて、またいろいろ経験できたので、結果的にとても良い旅になりました。