眠れぬ雪獅子観るのが日課になっている今日このごろ。私のこの観劇も折り返し地点にやってきました。すでに終わって欲しくない気分・・・

何度見ても良いと思うのは、やっぱり、役者が好きなこと以外に、自分の今の気持ちが、このお芝居に合っているからかなと思います。

Twitterでもつぶやいたのですが、今年は身近な人をたくさん亡くしました。父、祖母、初めて飼ったハムスターのうり、直接会ったことはなかったけれど義弟のお父さん。こんな年があるものかと。毎月、誰かの訃報を聞くのは辛いというより、放心状態になります。悲しみとかは、しばらくしてからやって来る事もあり、そういうごちゃごちゃしたわけのわからない感情を浄化してくれる歌や踊りや芝居があるのが、この眠れぬ雪獅子のような気がします。

以下、ネタばれ注意です。

ここまでくると細かい話になりますが(笑)

テンジンとラルンのシーンが入れ替わる時の映像と歌声は毎回好きです。入れ替わる瞬間は、赤いライトでテンジンが照らされてる事が多い気がしますが、その時のテンジンの顔が凛々しい。

随所に出されるテンジンの笑顔が、本当に可愛くて罪作りだと思うんですけど(笑)旅芸人一座を自分の財産だと言う笑顔、ドルジェの詩を読み上げるときの笑顔、ドルジェのことを友達だと言う笑顔、仲間を助けにワンドゥのもとに行く時の振り向きざまの笑顔。

この日は、最前列だったので、踊りの時の指先や足先の美しさに改めて見惚れました。また、今回初めて下手側に座ったので、今まで見られなかった、牢獄に向かう途中で仏陀とターラ菩薩に救いの道を求めて歌い、決意するときの表情が目の前で見られて、感激でした。あまりの迫力に、自分も一緒に歯を食い縛っていて、顎がいたくなりましたが・・・。

過去の黒い帽子の踊りと、最後の全員で歌うシーンでは、ようやく、ラルンを間近で見ることができました(笑)過去の人だからか、ほぼずっと舞台の奥の方にいるから・・・。

そして、カーテンコール。2回目のカテコでは、各方向への挨拶を忘れて、すぐにラルンと手をつなごうとしたテンジンに(全員で手をつないで挨拶するから)、「またっ(毎回忘れる)」みたいな微笑みを向けるラルンと顔を見合わせて、舌をペロッと出すテンジンというか、このときは東山義久に戻ってますな(笑)

毎回、もう少し全体を見ようとか思いつつ、まるでダメですね。一点集中というか二点集中・・・。