ソウル編:映画『배심원들(陪審員たち)』舞台挨拶」で書いたように、朝から夕方までずっと映画の舞台挨拶廻りだった5月18日(土)の夜、当初の予定通り、ミュージカル『アンナカレーニナ』をブルースクエアインターパークホールに観に行ってきました。

江南から漢江鎮へ

江南で映画終映後の舞台挨拶が終わり、超特急で漢江鎮駅まで移動です。地図で見るとそんなに遠くないのですが、地下鉄だと乗り換えもあり思ったよりギリギリです(汗)ブルースクエアの場所、チケットの発券カウンターの場所、クロークや物販の位置など熟知していなければ間に合わなかったかもしれません!事前に、開演後に入れない時間の長さが発表されていたので、なんとしても間に合いたかった。

しかも座席は、エリザベートの時は頑張っても取れなかった、前も横も通路の8列目、上手ブロックセンター寄りです。遮るものは何もない席です!

漢江鎮駅に着いて、階段というかエスカレーターが長いですが、走りました。あんまり走るとボロボロになるので、適度に。ヒョンシクさんの誕生日にはカップホルダー配布などをしていたEDIYA Coffee前を駆け抜け、チケットカウンターのある1階まで上がります。開演15分前!

予約表のプリントアウトとパスポートを、言われる前にカウンターの人に渡して、すばやく発券。すぐさま地下まで小走りに降りていき、本日のキャスト表をカメラに収め、さらにもう1階下まで行きます。クロークに駆け込み、キャリーを預けるのです。ところが、韓国語しかできない方の対応だったので、「おお?」となってしまい、英語で「重要なものは入ってません」みたいに口走ってしまいました(笑)もうひとりの方が英語が話せたので、英語でやりとりし、無事に預り証にサインして、キャリーを預けられました。エリザベートのときは、日本人が多かったので、日本人への対応もなれていたように見えましたが、今回は日本人は多くなかったようです。

開演8分前!まだ物販いけるかも!と、パンフレットを2部(友人のぶん)購入。「なんとかは要りますか?」と聞かれるも、これもわからず、オウムがえししてしまったところ、「領収書」を見せながらこれですと。もっと韓国語勉強しないと!!

開演3分前に着席!ふぃ~。

キャスト

アンナ・カレーニナ(안나 카레니나):キム・ソヒョン
アレクセイ・ヴロンスキー(아렉세이 브론스키):ミン・ウヒョク
アレクセイ・カレーニン(아렉세이 카레닌):ソ・ボムソク
コンスタンティン・レヴィン(콘스탄틴 레빈):チェ・スヒョン
キティ(키티 세르바츠카야):チョン・ユジ
スティーヴァ(스티바): パク・ジヌ
M.C : パク・ソングォン
(敬称略)

エリザベートからの流れで、キム・ソヒョンさんが見たかったのと、ミン・ウヒョクさんが見られるというので選んだこの公演。エリザベートしか見たことがないので、まだ他の俳優さんたちのことがわかりません。エリザベートにも出演されていた、エリザベートの母親役の方と、トートダンサーの方は分かりました。

ダンス!

とにかく、オープニングの歌と踊りが超絶カッコいい!!エリザベートと違って動画あるので!見てください!

しかしながら、やはり生で見て聴いて感じる迫力は、これでは全然伝わらないのですよ、実は。見た後だから、「この曲~!」と思い出せますが、あのダンスと音楽と照明の凄まじさ。本当にすごかったです。

また、バレエだったり、シアタージャズだったり、ヒップホップだったり、とにかくダンサーズとそのダンスが素晴らしい!大人数で繰り広げられるダンスの迫力というのもありますが、ダンサーの技術力も高くてうっとりします。バレエ公演を観に来たかと錯覚するような場面も。ロシアの人なのかはわかりませんが、金髪のダンサーさんがいるので、ロシアな雰囲気が増します。

舞台セットと照明

エリザベートも舞台装置は凄かったですが、アンナカレーニナは、プロジェクションマッピングなのか映像がセットにもスクリーンにもドバーン!と映し出され、瞬時に場面転換がなされます。また、レーザーを使ったド派手な照明の嵐に、これまた圧倒されます。

特に、汽車と駅のシーンは圧巻で、自分も駅の中にいるんじゃないかと思ってしまうほどの臨場感。アンナの運命を暗示するかのように、最初から、そして要所要所で登場する駅と汽車。自分まで車輪に巻き込まれそうで恐ろしいです。

衣装

アンナを始め、豪華絢爛な衣装の数々。8列目からオペラで拡大して見ても、ため息の出るようなドレスの装飾。そして、ヴロンスキーの真っ白な軍服姿の美しいこと!もっと間近で見てみたいです。

まったく1曲も知らず、事前にキム・ソヒョンさんのPVだけ見て見に行きましたが、印象的なフレーズのリフレインが多い曲が多く、テーマ曲は何度もアレンジを変えて出てくるので、知らない曲が多くて飽きるということはありませんでした。

エリザベートではないキム・ソヒョンさんが新鮮でしたし、コンサートではなく、役として舞台にいるミン・ウヒョクさんもやっと見ることができて感無量です。

キティ役の方の歌い方がちょっとポップスぽいなと思ったのですがアイドル出身の方だと後から知り納得。

二幕の最後の方で、アンナがオペラを観に行くシーンに登場するオペラ歌手の方の歌が、本当に全身を揺さぶられる素晴らしさで、主役よりも大きな拍手をもらっていたのではないかと(汗)

ストーリー

原作を読んでいないのですが、あらすじだけ見て、今年始めに見た『ナターシャピエールアンドザグレートコメットオブ1812』のようだなという印象を受けたのですが、原作者が両方ともトルストイでした。

ぶっちゃけ、アンナには何も共感できないというか、自ら家族を捨ててイケメンにふらふらいっちゃって、挙句の果てに気が狂って自殺。え〜って感じです。キティが幸せになりそうなことが唯一の救いでしょうか。

エリザベートに通いすぎて自分でも忘れがちですが、まだほとんど韓国語が分からないんでした(笑)それで伝わるのはやはり、役者さんたちの演技力によるところが大きく。その点で素晴らしい舞台ですし、曲とダンスのかっこよさ、セットや衣装のど派手さは、生で観て欲しいと思うのです。

チケット

ソウル市観光公式サイトでは、割引価格で販売しているので、日本から買うならこちらがお勧めかも。

ミュージカル「アンナカレーニナ」
Visit Seoul ソウル市観光公式サイト