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ソウル公演:ミュージカル『ヘドウィグ〈헤드윅〉』20190906:ソワレ

ミュージカルを観るためだけによく渡韓するようになった2019年。11回目の韓国はソウルに行ってきました。

9月5日(木)〜8日(日)の4日間。とは言え、20:00羽田発で出国、7:45金浦発で帰国なので、実質的には金土の中2日しかありませんが。ANAのマイレージが貯まったのを使ったので航空券代は無料です。素晴らしい。マイレージで飛ぶとか初めてで感動です(笑)

今回は、2日間でマチソワマチソワして、4つのミュージカルを一気に見る計画で。観た作品名は以下の通り。(日程順)

  • 마리 앙투아네트(マリー・アントワネット)
  • 헤드윅(Hedwig ヘドウィグ )
  • 지킬앤하이드(ジキルとハイド)
  • 벤허(BEN-HUR ベンハー)

ミュージカルを観た以外にも、ロケ地巡りをしたり、台風直撃があったりと、いろいろありすぎた旅でした。が、まずは今回一番の目的だった、ユン・ソホくん主演回「ヘドウィグ」のレポからいきます!2019年9月6日20時開演。

弘益大大学路アートセンター(홍익대 대학로 아트센터)

弘益大大学路アートセンターは、地下鉄4号線恵化駅(혜화역)3番出口を出て、そのまま大学を右手に見ながら直進して約5分。大きな十字路のすぐ右側にあるので、とても分かりやすいです。道もまっすぐ。

大学路なので、周囲にはカフェや食堂も多いですし、道の反対側(公園側)には小劇場がたくさんあるようです。弘益大大学路アートセンターの1階にはスターバックスが入っています。

この日の午前中に一度、恵化駅に来ていました。梨花洞壁画村に行ったからです。本当は、行ったり来たりせずに、一日ここで過ごしてもいいくらいでしたが、マチネのマリー・アントワネットは新道林駅なので、行ったり来たりになってしまいました。台風が近づいていましたが、この日はまだ大丈夫でした。

大劇場は3階。客席数は700ちょっとなので、東京だと北千住の シアター1010ぐらいです。韓国内の大規模な劇場ばかり周っていたので、とても新鮮です。

1階には全キャストのボードがあり、エレベーター2基の扉にはキャストの写真がラッピングされていました。2階には TODAY’S CAST のボードと、エレベーターの扉には同じように別キャストのラッピング。3階には、HEDWIGのテーマボードと小さいサイズのキャストボードがありました。ユン・ソホくんとチョン・ドンソクさんの写真は、3階のエレベーターの扉にラッピングされていました。3階にはチケットカウンターと物販、飲み物などを販売している売店があります。

まずはチケットを引き換えます。チケットと一緒に、ヨガマットのミニサイズみたいなHEDWIGグッズをもらいました。後で見たところ、YES24のロゴが入っていたので、そこで買った人のみの特典だった模様。嬉しい!

トイレは各階にあり普通に綺麗でしたが、数が少ないので、早めに行っておくのが良いです。しかもヘドウィグは2時間半近く休憩なしですし。

この日は、朝、ゲストハウスで用意された超簡単な朝ごはん(りんごジュース、甘いパン1つ、個包装のクッキー(甘いパンの後なので食べなかった))しか食べておらず、ヘドウィグ 前に何かカロリー摂っておかないと死ぬと思いましたが、20分くらいで何か食べられそうなのがスタバしかなかったので、スタバでパンプキンなラテとローストビーフサラダを光の速さで胃に流し込み、ヘドウィグに備えました。

キャスト

2019年9月6日(金) 20:00開演

ヘドウィグ:ユン・ソホ
イツハク:ホン・ソヨン
(敬称略)

『엘리자벳』でルドルフを演っていたユン・ソホくんに惚れて以来、ようやく生の舞台を観に来られました。城南公演のシン・ヨンスクさんの回を観に行ったのは、シン・ヨンスクさんを観たいというのもありましたが、ユン・ソホくんの千秋楽だったというのも、観に行った理由の一つでもありました。それ以来、ミュージカル『랭보』のDVDを買ったり、『THE CASTLE』のオンラインライブ中継を観たりしていましたが、なかなか予定が合わなくて、舞台に足を運べず。

「ヘドウィグ」については、映画も舞台も観たことがなく、曲も、DIAMOND☆DOGSのTAKAちゃんがVelvet Crazy Nightで歌ってくれたことのある「Wig in a box」しか知らず、ざっくりしたあらすじを読んだくらいで臨みました。

開場から着席

席は、上手ブロック2列目。舞台に最も近い所に、センターブロックが2列あり、上手と下手には1列ずつ。その後ろに通路があって、センターブロックの3列目、上手と下手の2列目が始まる作りになっています。前が通路なので足元が広い。

チケット発売直後は、他の人の回に比べて、ユン・ソホくんの回は、わりと席が選び放題で、人が少なかったらどうしようと心配になってしまいましたが、蓋を開けてみれば、満席とまではいかないまでも客席の8割は埋まっていたのではないでしょうか。さすが大学路で人気の若手俳優。お客さんも若い女の子が多かったですが、作品ファンらしき男性も、想像していたよりはたくさんいました。

客席はほぼフラットですが、舞台が高いので、後方席でも見やすそうです。逆に前方席だと、舞台をかなり見上げる態勢になります。

スピーカーが目の前にあったので、耳が心配でしたが、大丈夫でした。

全体的な感想

初ヘドウィグ。超楽しかったです!!
最初は、「ヘドウィグを観に来たお客さん」になればいいのか「ヘドウィグを演る俳優を観に来たお客さん」でいていいのか、迷いましたが、だんだん「ヘドウィグを観に来たお客さん」になっていたと思います。

最後のライブでは、オールスタンディングで超盛り上がり。ライブをやっているのは、トミーのようなヘドウィグのようなユン・ソホのような(笑)イツハクのホン・ソヨンさんは、完全にホン・ソヨンに戻っていたので、よけいに混乱しましたが、もうなんでもいいや!ってやけっぱちな感じで(爆)

この日の朝、駱山(낙산)公園と梨花洞壁画村を歩きまわり、マチネで『マリー・アントワネット』を観てからの『ヘドウィグ』でしたが、疲れも吹っ飛ぶ楽しさでした。

始まりから終わりまで

舞台は休憩時間なしの2時間半弱。

開演時間になると、アングリーインチ(バンド)とイツハクが、舞台に三々五々現れて、 各自の楽器の位置にスタンバイを始めます。イツハクは、舞台センターのマイクスタンドにマイクをセットし、マイクテストも兼ねて話し始めます。「ああ、もうお芝居が始まっているのか」と気付きました。なにせ初めて観るので。

イツハクがマイクで「ヘドウィグ!」と叫ぶと、客席上手後方の扉からヘドウィグが登場!

ヘドウィグはそのまま、お客さんに愛想を振りまきながら、上手通路を舞台に向かってゆっくり歩いていきます。それを、スタビライザーを装備したスマホで、カメラマンが映していますが、その映像がそのまま舞台上方、三面に設置されたスクリーンに映し出されます。

メイクと衣装のギラギラはあるものの、とにかく美しくてまぶしくて、差し出された手の指先が美しすぎて、ひたすらぼーーーーーっと、あんぐり口を開けて見惚れてしまっていたのは言うまでもありません。

「ひぇぇーーーーー!!!!」(心の中の声)

これは、今まで見たことのあるユン・ソホくん ではない。「ヘドウィグ」です!あまりにも間近で見てしまったもので、なんか、なにかを間違えて見にきてしまったのではないかと、自分がそこにいることを一瞬疑ってしまうほど異次元の感覚でした。

ユン・ソホくんが、ロックな曲を歌うところが想像できなかったのですが、マイクスタンドの前に立ち、「가자!」と言ってマントを広げた瞬間から、めっちゃロックなライブが始まって、あっという間にヘドウィグの世界に引き込まれました。

「Tear Me Down」で前で閉じていたマントを開いた後に表れた、ホットパンツを履いた足がまた、細くて、長くて、小尻で、美脚すぎて目が釘付けに。ホットパンツ似合いすぎ。足長すぎ。

オーブンに頭を突っ込んで話し始める時には、「これが何だか知ってる?」「この中にGoProが入ってて高性能なのよ」的なことを言ってたと思うのですが(たぶん)お茶目でとても可愛らしい。バンドとのやりとりでは、次の曲にいくはずが、レミゼの「囚人の歌」が始まって、思わず一緒に歌い始めちゃうお約束なんかも!

ヘドウィグはわりと下手に行くことが多かったのですが、オーブンに入ったり車にまたがって歌うシーンでは、上手にいました。また、イツハクの後ろにある扉を開けたり閉めたりして、トミー・ノーシスのライブの声を聞く時や、終盤、イツハクに当たり散らすところは上手後方を向いていることが多かったのですが、上手の端席からだと、その表情がよく見えて良かったです。

「Origin of Love」をしっとり、でも力強く歌ったかと思えば、「Angry Inch」を激しく、舞台を縦横無尽に駆け回って歌い。

「Wig in a box」では、急にかわいい声で歌ったかと思えば、キレ出す(笑)メイク凄いですけど、歌は激ウマですし、表情もくるくる変わって、これほどまでに表現力のある人だったのか!と。深いスリットの入ったスリップドレスに衣装を替えてきますが、興奮して足蹴りした後に「あらやだ」という風にスリットを手で閉じて「見えちゃった?」みたいに聞いてましたが、セクシーが爆発してました。その後、トレイラーハウスがバーンと開いて、たくさんのウィッグが飾られた、ある意味自分の中の様子をさらけ出した中で歌いまくるのも圧巻。シルバーのショートヘアのウィッグとピンクのローブのような衣装で出て来た時には、あまりの美しさに思考停止しました。

ヘドウィグは、ほぼ喋りっぱなし歌いっぱなしなので、しょっちゅう水を飲むのですが、どのタイミングだったか、上手に来て、「水浴びしたいよね?」みたいなことを上手最前列のお客さんに聞いてきて、お客さんはわりと全力で首振ってましたけど、口にたっぷり水を含んでブハァ!と(笑)2〜3列目まではそういう席だったのかと(爆)前が通路でギリギリセーフ(笑)

トミー・ノーシスは一人二役。映し出された新聞記事のトミーの写真も、扉を開けると聞こえてくるトミーの声も、ユン・ソホくんです。自分の探している「半分」だからなのでしょうか。

トミー・ノーシスとの関係や詳しい事情は私の韓国語力では、あまり分かりませんでしたが(もったいない)、ヘドウィグの「仕事」先で出会ったこと、才能があるからと協力してあげて、恋人同士にもなったけれど、ある日トミーがアングリーインチに触れてしまい出て行った。そして、トミーはトップスターになったけれど、ヘドウィグは、彼を追いかけて、扉が開けばライブをやってるのが聞こえるところにいるのだな、ということだけはなんとか(たぶん)曲を盗まれたのだとかは、後であらすじを読んで知りました(笑)「自分の半分」「半分を探して」ということは分かったので、過酷な人生の中で自分探しをしているということは分かりました。

そして、扉の向こうに向かって怒りをぶつけまくったり、イツハクがウィッグを被ってみたら激怒したり、舞台袖に帰っちゃって出て来なくなったりと、だんだん壊れていくヘドウィグ。トミーが、ついにヘドウィグのことを観客に向かって話したのを聞いた時、ウィッグを捨て、ドレスを脱ぎ、胸に入れていたトマトを胸に叩きつけまくって舞台から去ります。固唾を飲んで見守るしかない状況。

そして、短髪の地毛と黒いパンツ一枚で再登場するヘドウィグ。「Midnight Radio」です。これはヘドウィグなのかトミーなのか。イツハクとお互いに向き合って歌う姿に、いろんなことからの解放が見えました。

パン一のダンサーはわりと見慣れてるのですが、韓国の舞台でパン一の役者を、しかも間近で見るのは初めてで、若干目のやり場に困りました(汗)スタイル良すぎるし。

いったん退場したイツハクが、女装をして(役者は元から女ですが)、客席の上手後方から再登場します。これまた間近で見てしまいましたが、お人形さんみたいに綺麗です!!

実はこの、イツハクの存在がよく分からなかったのですよ。あらすじで、夫とは知っていましたが、あんなに罵倒されたり、好きなことを抑圧されたりしてるのに一緒にいるのが不思議で。トミーのことはたくさん語られますが、イツハクとは?

あと、ホン・ソヨンさんが、女性として可愛すぎて、おじさんのコスプレが、若干ふざけてるようにしか見えなくて、目が慣れるまで時間がかかりました。でも、歌は超絶上手くて、一瞬で空気が浄化されるような天使の歌声でした。

カーテンコール&ライブ

カーテンコールも裸のままやるんですね(笑)目のやり場に困り続けます。拍手の嵐の後、今度はTシャツを着て出てきたユン・ソホくん。まだヘドウィグなのかよく分かりませんが、ここからはライブです!全員立ち上がってオールスタンディングのライブハウス状態です!!

ユン・ソホくんは舞台中を駆け回り、客席にもペットボトル持って降りてきて、お客さんに水浴びせまくり!!私もこの時はかぶりましたわ(笑)両手上げてノリノリで、本当にロックなライブに来たみたいです。

そんな大盛り上がりの熱い空気のまま、惜しまれつつ、ヘドウィグとアングリーインチは退場しました。お疲れ様でした(笑)アンコールコールもありましたが、そこはなく。

ユン・ソホくんのヘドウィグの映像が、ありがたいことにニュースサイトにアップされました。最後の素のユン・ソホくんとの違いを見て驚いてください。

プログラム & グッズ

プログラムは10000ウォン。
チケットと一緒にもらったヨガマットっぽいもの。

ABOUT ME
Kumi
テクニカルライター/技術翻訳者 主に、iPhone、iPad、Mac関連の記事を各種Webメディアで執筆。またCNET Japanでは10年以上ブックレビューを連載中。「シゴタノ!」では、ガジェットのほか文房具に関する記事も多数執筆。 韓国ミュージカルにハマると同時にブログも再開。 ハムスターと猫を愛するフィーリング重視のライターです。