少し時間が経ってしまいましたが、劇団ぼるぼっちょ第2回番外公演おどるぼっちょ『昨日の国のネリー』を2019年7月13日(土)マチネ、7月15日(月)ソワレを観に行ってきました。場所は、中野富士見町にあるザ☆キッチンNAKANOです。
出演
池田美佳
手代木花野
梶田留以
橋田康
加賀谷一肇
五十嵐結也
碓井菜央
伴奏:杉田未央
作・演出:安倍康律
(敬称略)
感想
これまで、ぼるぼっちょの公演と言えば、いつも明るく、ほっこり笑えるものばかりでしたが、今回はかなり異色の作品でした。ほぼ、踊りと台詞とピアノ伴奏のみで展開される「演劇」でした。
大好きなダンサーさんたちばかりが出演されていたので、やはり踊りを楽しみにしていましたが、踊りはもちろん凄いのですが、踊りとか台詞とか動きとか、何かそういう物理的なものを超越したところにある「概念」とでも言うべきものが、ぐわあっ!と襲ってくる感じで、ぼるぼっちょの公演を観て、自分の人生について考えさせられるとは、思ってもいませんでした。2回目に観たときは、深く心に刺さってきて、思わず泣いてしまったほどです。
菜央ちゃんの声が好きなんですよね。不思議なトーンの声で、こういう声の人、他にはあまり思い浮かびません。本当に良い役者さんになったなあと、改めて感動しました。まだまだ未知の世界を見せてくれると思うので、これからがとても楽しみです。
池田美佳さんは、地球ゴージャスの『Love Bugs』以来ですが、パワフルでいて繊細な踊り方が本当に素敵です。初めて観たのは義くんの『BOLERO』ダンス公演でしたが、それ以来大好きなのです。
橋田康さんと加賀谷一肇さんのダンスも楽しみにしていました。どちらも、義くんとの共演で知ることができた素晴らしいダンサーさんたちです。間近で彼らの踊りをじっくり見られるなんて、とても贅沢な時間です。
ついつい足指の動きを食い入るように見てしまうのです。昔ダンスをやっていたのですがハンマートゥなため(骨格そのものがハンマーで、小さい靴を履いてたからとかではない)、思うように踏ん張れなかったので、プロのダンサーさんはどんな風な足なんだろうと興味深々なのです(笑)いやもう、凄かったです。足指の1本1本がバラバラに動く(笑)貴重な体験でした。
次回の本公演も楽しみです。