ミュージカル『笑う男』上映会とコンサートの感想がまだ書けてませんが、こちらを先に。

2019年10月27日(日)、シン・ヨンスクさんの単独コンサート、夜公演に行ってきました。韓国でコンサートがあったときに「いいなあ」と思ったのですが、チケットは即完売でしたし、その時期は韓国に行けなかったので、残念に思っていたら、なんと、日本で単独コンサートが開かれるとは!嬉しすぎました。

しかも、終始マイクレス、ピアノ伴奏のみという凄さ。

韓国のミュージカル俳優さんたち、日本でマイクレスで歌いがちなんですが、そんなに良いホールが日本にはあるのですね。だいたい昔日本がお金持ちだった頃に作られたのだと思いますが、そういうところにお金をかけてくれて良かったです。以前、初台の東京オペラシティコンサートホールにコンサートを聴きに行った時は、チョン・ドンソクさんとソン・ジュノさんが、それぞれのソロコーナーで、マイクレスで歌っていました。

トッパンホール

公演に行くという目的では、場所的にあまり便利ではありません。私は後楽園駅から行きましたが、Googleナビがなければ絶対辿り着けませんでした。裏口側に着いたので、場所を間違えたかと不安になりました。もう日が暮れてましたし(笑)どの駅からも徒歩10分以上あります。コミュニティバスのある時間帯なら、それに乗るのが良いようです。

2階にカフェがありますが、そのそばのトイレは個室が3個しかなく公演前は混みます。開場後に、ホワイエに入れますが、そこにもトイレはあるので、慌てて2階で済ませる必要はありませんでした(汗)中にもトイレがあるように見えなかったので…。

前方の座席はフラットで千鳥に配置されており、後方は段差があります。自分の席は、センターブロックの一桁列上手寄りでしたが、千鳥配置だと逆にセンターが見えにくいなと思いました。どセンだと千鳥が良いんですけどね(笑)

舞台にはグランドピアノが一台。とでシンプルです。

出演

シン・ヨンスク(신영숙)
キム・ソヒャン(김소향)
イ・ジェボム(ピアニスト 피아니스트 이범재)
(敬称略)

キム・ソヒャンさんは、前日、「マリー・アントワネット」のマチソワ公演を終えて、当日の朝、日本に来られたそうです。大忙し!

ピアニストのイ・ジェボムさんは、作曲やミュージカルの音楽監督もされているほか、ご自身もピアニストとしてのアルバムを出している凄い方でした。後で調べたところ、「スリルミー」「インタビュー」などのピアノ伴奏をされていたようです。この数日前には、韓国でカイさんのコンサートの伴奏もされていたとニュース記事にありました。

セットリスト

ぴあのホームページに掲載されていたものをアレンジしました。
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b1944915

【シン・ヨンスクさん】
I Could Have Danced All night(映画「マイ・フェア・レディ」)
メモリー(ミュージカル「キャッツ」)
The Winner Takes It All(ミュージカル 「マンマ・ミーア!」)
Climb Ev’ry Mountain(映画 「サウンド・オブ・ミュージック」)
다 내꺼야(ミュージカル「ファントム」)
Quando men vo(オペラ「ラ・ボエーム」)
비목(碑木、韓国楽曲)
Mein Herr, Marquis(オペラ「こうもり」)
In His Eyes ミュージカル「ジキル&ハイド」より
내 안의 괴물(ミュージカル「웃는남자」)
星から降る金(ミュージカル「モーツァルト!」)
나는 나만의 것/私だけに(ミュージカル「エリザベート」)
Rebecca(ミュージカル「レベッカ」)

アンコール:
아비의 죄(ミュージカル「엑스칼리버」)
千の風になって

【キム・ソヒャンさん】
最高の女性(ミュージカル 「마리 앙투아네트」)
The Life I Never Led(ミュージカル「天使のラブ・ソングを~シスターアクト~」)

【シン・ヨンスクさん & キム・ソヒャンさん】
In his eyes(ミュージカル「ジキルとハイド」)

感想

直接受ける歌のパワーに、終始圧倒されっぱなしで、泣きそうになったり過呼吸寸前になったり大忙しでした(笑)歌によって、一瞬でその場面に連れて行ってくれるという凄い方です。

今年、ヨンスクさんを知ることができて本当に良かったです。「엘리자벳」からこっち、韓国でミュージカルを観る楽しみがどんどん広がっていて、本当に幸せです。素のヨンスクさんは、本当に可愛らしくて、お茶目で、優雅で、憧れます。

語りかけてくる、説得力溢れる歌い方なので、何語でも、真剣に見つめて聴いてしまう力があるのです。「日本の観客の方は、真剣に見ながら聞いてくださる」とおっしゃっていましたが、そうさせるのはヨンスクさんの歌の力があるからです。「엘리자벳」で、シクトートもレオトートも、シンエリザの時だけ、エリザベートの歌をうなずきながら聞いていたのも納得です。

オペラは全然分からないのですが、歌い方が全然違うことを実感しました。また、マイクのあるミュージカルでの歌い方と、今回のようなホールでの歌い方の違いを見せてくれましたが、これまた全く違うことに驚きました。そして、それを自在に使い分けるヨンスクさん、凄い!

ただ、低音はやはり遠くに聞かせにくいのではないかなと思いました。私はほぼ目の前で聴いてましたからいいですが、一番後ろの方の席の方はどうだったのでしょう。聴く方の集中力も大変なので、半分くらいはマイクがあってもいいかなあと感じたのも事実です。

キム・ソヒャンさんのマリーは見られなかったので、思いがけず生声で聴けて感激しました。ヨンスクさんとのデュエットは、耳が幸せすぎでした♪

最後は、ヨンスクさんとの握手会。覚えた韓国語で、早口で伝えましたが、分かっていただけたようで良かったです。考えてみたら、女優さんと握手会って初めてかもしれません(笑)来月からは、韓国で「レベッカ」が始まります!